日本代表DF板倉滉(ボルシアMG/ドイツ)が6日、メディア対応を行なった。
PK戦の末にクロアチア代表に敗れ、FIFAワールドカップカタール2022はベスト16敗退となった日本代表。累積警告による出場停止で同試合をスタンドから見守った板倉は「ピッチに立てず、終わった瞬間をスタンドから見ていた時は悔しかったです。上から見ていてみんな戦っていたし、持っている力を全部出していたと思います。ただ、そこでチームを助けられなかった自分が歯痒いというか、やり切れない感じもあって」と率直な感想を述べつつ、「4年後、絶対にやってやるという気持ちに切り替わりました」と次回大会に向けた意気込みを示した。
25歳で迎えた自身初のW杯。チームとして掲げた”ベスト8以上”という目標には到達できなかったものの、グループリーグの3試合にフル出場した板倉は、最終ラインの主軸としてチームを支え、強豪ドイツ代表やスペイン代表を相手に安定感あるプレーを披露。日本代表の2大会連続の決勝トーナメント進出に大きく貢献した。板倉は「僕にとって初めてのW杯でしたけど、今すぐにでも、もう一回戦いたい。4年後になってしまいますけど、必ずベスト16の壁を破りにW杯に帰ってきたいと思います」とコメントしつつ、今大会で自身が感じた手応えと課題について次のように語っている。
「後ろを5枚でやった中で、チームメイトとの距離が近かったのですごく助けられた部分はありました。これから戦っていく上でそういう大きなスペースを個人で守っていかなければならないと思いますし、センターバック(CB)の運動量も増えていくと思うので、そこは課題になると思います。もちろん1対1で勝てた部分や落ち着いてできた部分はありましたし、今までチームでやってきたことの積み上げがこの大会でも出せたと思うので、そこは手応えとして持ってもいいと思います。でも、そういった部分でも物足りなさを感じていたので課題の方が多いですね」
4年後は29歳となる板倉。次回のW杯では”リーダー”としての役割も期待される。4年後の大舞台に向けては「今大会を経験した選手が引っ張っていかなければならないですし、自分もそういう思いです。チームの中心となって、チームを引っ張って、必ず次のW杯ではこの壁を破りにくるぞという思いなので。あっという間に来ると思いますし、これからの時間を無駄にせず、個々のレベルアップに繋げていきたいと思います」と意気込みを示した。