日本代表のMF田中碧(デュッセルドルフ/ドイツ)が6日、FIFAワールドカップカタール2022を終えた心境を語った。

 今大会でベスト8以上を目指した日本代表は、ドイツ代表とスペイン代表を抑えてグループE首位通過し、決勝トーナメント1回戦でクロアチア代表と対戦。PK戦にまでもつれ込んだ死闘の末に、『まだ見ぬ景色』にたどり着くことができなかった。本大会を終えて、田中は「シンプルにまだまだだなと思い知らされました。自分自身が目指すところとの対比ではありますけど、チームとしての結果、優勝というところもそうですが、それにおいても足りない。それをこの4年間で埋めるために、人生を歩んでいきたいなと思います」と世界最高峰との“距離”に言及した。

 また田中は、W杯の舞台で勝ち上がっていくために「自分自身がより高いレベルでプレーし続けることが一番。それに尽きると思います。あとはそこでプレーして、なおかつこのW杯という舞台でどれだけ本来の力を発揮できるか。出せないのも自分の実力」と語りつつ、「ただ本当に、常日頃その環境で過ごして、なおかつここにきた時にそれ以上のパフォーマンスを出せるようなメンタリティや、フィジカリティというものは求めていかないといけない」と大舞台でも臆さないメンタリティの重要性を説いた。

 グループE・最終節スペイン戦では逆転ゴールを挙げる活躍を見せ、日本代表の決勝トーナメント進出に大きく貢献した田中。世界を相手に戦って得た手応えについて、同選手は「今回は初めてで、結果としてゴールは取れたりしましたけど、自分の実力かというとそうでもない部分も感じてはいます。そういう意味では、これからの4年間でどれだけ自分が成長して戦えるかがすごく楽しみな部分。やっぱりそれが、W杯の凄さであり素晴らしさなんだろうなと自分が出てみて思いました。ここからの4年間が自分にとっての勝負」と28歳で迎える4年後のW杯に向けて、さらなる飛躍を誓っている。