クロアチア代表FWイヴァン・ペリシッチ(トッテナム/イングランド)が、9日に行われるFIFAワールドカップカタール2022・準々決勝ブラジル戦に向けて意気込みを語った。7日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
クロアチア代表は今大会、グループFを1勝2分の2位通過すると、決勝トーナメント1回戦で日本代表と対戦した。先制点を奪われたものの、FWイヴァン・ペリシッチが同点ゴールを決めて、1-1のままPK戦に突入。GKドミニク・リヴァコヴィッチが驚異的な活躍を見せ、2大会連続のベスト8に駒を進めた。そして準々決勝で、優勝候補の一角と目されるブラジル代表と激突する。
2011年1月にフル代表デビューを果たしたペリシッチは、これまでにW杯に3度出場し通算6得点4アシストを記録。“ヴァトレニのレジェンド”ダヴォール・シューケル氏と並び、クロアチア代表のW杯における歴代最多得点者となっている。さらにEUROにも3度出場しており、通算4得点3アシストを残すなど大舞台でも力を発揮する同選手は「正直、記録には興味がないんだ。僕にとって重要なのは、クロアチアが勝つことだけ。もし個人の記録を考えていたら、チームのために守ったり、戦ったりはしないだろう」と忠誠心を強調した。
2018年のロシア大会では、延長戦3試合、その内2試合はPK戦を制して、同国史上初の準優勝を成し遂げたクロアチア代表。今大会でも決勝トーナメント1回戦からPK戦にまでもつれ込んだが、ペリシッチは「ロシアで起きたことを思えば、これもまた特別だね。前回のワールドカップでは、僕たちの個性を発揮することができた。負けているときでも決してあきらめない。このチームは素晴らしいし、とても強いんだ。僕たちと対戦するのは、とても困難なこと」と自信。続けて「僕らは信じて、自分たちのプレーをしよう。すべての可能性が開かれている。この準備期間も、今まで通りやっていかなければならない」とブラジル戦に向けて意気込みを語っている。
クロアチア代表が逆境に立たされる度に、自身のゴールでチームを救ってきた同選手。幾度も死線をくぐり抜けてきた“雷帝”ペリシッチが、ブラジル代表にも襲いかかる。