2年契約を残していたビアホフGMが解任も、監督は続投

 カタール・ワールドカップ(W杯)で日本代表に敗れ、2大会連続でグループリーグ敗退となったドイツ代表。チームを率いるハンス=ディーター・フリック監督の去就問題が取りざたされる事態となっていたが、続投が決まったようだ。英紙「デイリー・メール」が報じている。

 ドイツ代表は、2018年のロシアW杯を1勝2敗で終え、同国史上初のグループリーグ敗退となった。そのリベンジを期して臨んだカタールW杯だったが、初戦で日本代表に1-2で敗れると、その後スペイン代表に1-1で引き分け、コスタリカ代表には4-2で勝利したが、勝ち点で日本、得失点差でスペインに及ばずに2大会連続のグループスリーグ敗退となった。

 フリック監督の解任も噂されていたが、ドイツサッカー連盟(DFB)は12月8日に声明を発表し、自国開催となるEURO2024まで同監督がチームを率い続けることを発表した。

 英紙「デイリー・メール」によると、カタールでの失敗の後、フリック監督はDFBのベルント・ノイエンドルフ会長と、ハンス=ヨアヒム・ヴァッケ副会長と2時間半に渡る会議を行い、ドイツ代表の将来についての話し合ったという。この会談の結果、DFBはフリック監督を支え続けることを決定。ノイエンドルフ会長は、「私たちの国で開催される2024年のEUROが、ドイツのサッカーを示す素晴らしい機会になると確信している。私たちの目標は、大会でスポーツ面での成功を収めることだ。ハンス・フリック監督が、チームとともにこの挑戦をやり遂げることに対して揺るぎない自信を持っている」とコメントしている。

 またフリック監督も、「私が指揮するチーム、そして私は自国開催の欧州選手権に楽観的だ。私たちのチームは、カタールで見せたものより、はるかに多くのことを達成できる。私たちは最高の機会を失った。そこから学んでいく」と語った。

 ドイツサッカー連盟は前日に、2年の契約を残していた元ドイツ代表FWオリバー・ビアホフ氏の代表ゼネラルマネジャー退任を発表している。監督が続投になったことからも、今回のW杯敗退の責任を一身に背負う形になったようだ。(FOOTBALL ZONE編集部)