PK戦は、運で決まるのか。意見は様々だ。

 森保一監督率いる日本代表は、カタール・ワールドカップのラウンド16で、クロアチアにPK戦の末に敗れた。前田大然のゴールで前半に先制したものの、後半にイバン・ペリシッチの同点弾を許すと、PK戦では南野拓実、三笘薫、吉田麻也が失敗。悲願の8強進出はならなかった。

 試合後、日本は選手が挙手する立候補制でPK戦のキッカーを決めたことが判明。選手の重圧になったという見解もあり、その是非が物議を醸した。だが、翌日には指揮官がキッカーを定めたスペインが全員失敗でモロッコとのPK戦に敗れている。

 帰国後の会見で、吉田も東京オリンピックのニュージーランド戦を例にあげ、立候補でキッカーを選んだことへの批判は結果論でしかないと一蹴した。

 一方で、キッカー以外の論点もあった。重圧がかかる中でのキック精度といった技術面の議論だ。失敗した日本の3選手はいずれも低い弾道のボールを蹴った。もっと相手GKの手が届かない位置に蹴るべきとの声もある。
 
 だが、歯に衣着せぬ発言で話題の元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノは、PK戦は運次第のところが大きいという考えだ。

 自身のインスタグラムに投稿した動画の中で、カッサーノは「クロアチアは日本を相手にとても苦しんでの勝ち上がりだった。日本は相手よりすごく走るチームだからだ」と話した。

「彼らが非常に良い試合をしたことは確かだよ。あとはPK戦、これはくじのようなものだ」

 ただ、結果として日本は目標に掲げた史上初のベスト8進出を果たすことができなかった。いまだ乗り越えることができていないベスト16の壁を、日本は4年後に打ち砕くことができるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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