日本代表DF板倉滉(ボルシア・メンヒェングラートバッハ)は、FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)グループリーグ全試合でフル出場。今月5日の決勝トーナメント1回戦・クロアチア戦こそ累積警告により出場停止となったが、カタールW杯での活躍により市場価値が大幅に上昇。セリエA(イタリア1部)の名門ユベントスからの関心も伝えられている。
スペイン紙『マルカ』は8日、「カタールW杯期間中に市場価値が倍増した17選手」という見出しのもと特集記事を掲載。韓国代表FWチョ・ギュソン(全北現代)やクロアチア代表DFヨシュコ・バルディオル(RBライプツィヒ)らとともに、板倉滉の名前も挙げている。
また板倉滉については「日本代表はスーパーサブの堂安律や三笘薫など、市場価値を上げた選手が複数名いる。ただ彼らとちがって、板倉滉はカタールW杯を通じて最もコンスタントに好パフォーマンスを発揮していた」と評価。
「彼はアグレッシブさやエリアのカバーリングをする際の予測能力に長けていることを証明した。くわえて3バックシステムであれ4バックシステムであれ、ビルドアップを主導していた」と同選手のプレースタイルを説明した上で、カタールW杯終了直後の市場価値を750万ユーロ(約10億8000万円)と紹介した。
またイタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』は先月28日、ユベントスがカタールW杯における板倉滉のパフォーマンスに注目していると報道。センターバックのみならず中盤でのプレーが可能な点や、ボール保持時のプレーを高く評価しているが、ボルシアMGの要求額は1200万ユーロ(約17億2000万円)~1500万ユーロ(約21億5000万円)と予想されている。
なお板倉滉は昨年8月にマンチェスター・シティからシャルケへレンタル移籍すると、主力選手としてシャルケのブンデスリーガ昇格に貢献。シャルケをレンタル期間満了により退団すると、今年7月にボルシアMGへ移籍金500万ユーロ(約7億円)により加入している。