準々決勝で実現したビッグカード
アルゼンチン代表の攻撃はFWリオネル・メッシ頼みなのだろうか。
9日にはFIFAワールドカップ・カタール大会準々決勝でオランダ代表VSアルゼンチン代表のビッグカードが予定されているが、その一戦を前に自信を口にしたのが元オランダ代表MFラファエル・ファン・デル・ファールトだ。
「メッシは今大会で素晴らしいプレイを見せているが、周囲の選手はそこまで優れていない。イージーさ。オランダの3-0勝利だよ」(英『METRO』より)。
ファン・デル・ファールトがオランダを応援するのは自然なことだが、気になるのはアルゼンチンの攻撃だ。ファン・デル・ファールトも認めているように、今大会のメッシは調子が良い。ベスト16のオーストラリア戦はスコアこそ2-1と僅差での勝利だったが、メッシのドリブルにオーストラリアの選手たちはかなり振り回されていた。自身もここまで3ゴールを奪っており、メッシがボールを持てば何かが起きる。
一方で調子が上がらないのがFWラウタロ・マルティネスだ。インテルでゴールを量産してきたラウタロはメッシの相棒だったが、重圧もあるのか今大会はなかなかゴールが決まらない。
チームを指揮するリオネル・スカローニも痺れを切らしたのか、グループステージ最終節のポーランド戦からは若いフリアン・アルバレスを前線で起用。ラウタロをベンチスタートさせている。
アルバレスは期待に応えてポーランド戦、オーストラリア戦でゴールを決めており、守備面での貢献も大きい。しかし真の強豪と呼べるチームとの対戦はまだ経験が浅く、代表でのアルバレスには未知数なところもある。
ファン・デル・ファールトはフィルジル・ファン・ダイクを中心とするオランダ守備陣ならば止められると考えているようだが、メッシはオランダの壁をも切り崩すのか。アルゼンチンも守備は安定しているだけに、ロースコアの接戦が予想される。ファン・デル・ファールトの予想ほどイージーにはならないはずだが、ベスト4への切符を掴むのはどちらか。