日本代表DF冨安健洋(アーセナル)は、FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)に参戦。コンディション不良に悩まされながらもドイツ戦金星に貢献するなど活躍したが、決勝トーナメント1回戦・クロアチア戦黒星後にとった行動がアーセナルサポーターの間で話題を呼んでいる。

 同選手はアーセナル移籍1年目の昨季に右サイドバックでレギュラーを張っていたものの、今季は右サイドバックでイングランド代表DFベン・ホワイトのバックアッパーに甘んじていた。しかし10月9日のプレミアリーグ第10節・リバプール戦でエジプト代表FWモハメド・サラー(30)とマッチアップを制して勝利に貢献。これをきっかけに、左サイドバックでスコットランド代表DFキーラン・ティアニーからレギュラーを奪っている。

 アーセナルの専門サイト『ジャスト・アーセナル』の報道によると、冨安健洋はクロアチア戦後のメディアインタビューで休養をとる方針であることを明かしていたとのこと。しかし一転してドバイで行われているアーセナルの合宿に合流することになったという。

 この冨安健洋の方針転換を『ジャスト・アーセナル』は「悪いパフォーマンスをすれば選手の士気にも影響するが、アーセナルは重要なシーズンの真っ只中であり、どの選手も毎日自分を奮い立たせなければならない」

 「プレミアリーグ制覇を目指すなら、今は休んでいる暇はない。冨安健洋もそのことを理解しているからこそ、すぐにドバイに飛ぶことを選択したのだろう」と分析。

 「ミケル・アルテタ監督がベン・ホワイトを右サイドバックとして起用したこともあり、シーズン当初はレギュラーとしてプレーするのに苦労した。しかしこの日本代表選手は、シーズン後半に実力を発揮するはずだ」と綴るなど、激励を飛ばしている。

 なお冨安健洋は先月23日のグループリーグ初戦・ドイツ戦で後半45分間プレー。右太ももの違和感によりコスタリカ戦を欠場したが、今月2日のスペイン戦では後半途中からピッチに立って勝利に貢献。6日のクロアチア戦ではフル出場していた。