期待のレフティはどこへ行く
FIFAワールドカップ・カタール大会で日本はベスト16まで残った。残念ながら8強入りの夢は叶えられなかったが、ドイツ・スペインを破り、クロアチアに善戦したことを考えればまずまずの出来だったといえる。
英『Manchester Evening News』では冬の移籍市場でプレミアリーグにステップアップするかもしれない選手を10人リストアップしている。アルゼンチンのエンソ・フェルナンデスやスイス戦でハットトリックを達成したゴンサロ・ラモス、日本の前に立ちはだかったヨシュコ・グバルディオルと多くのスター候補が名を連ねており、日本からは堂安律が選出された。
堂安は今大会、全4試合に出場しており、ドイツ戦、スペイン戦でそれぞれゴールを挙げた。印象的なのはグループステージ最終戦スペイン戦のゴールで、ボックス外から放たれたミドルシュートは強烈であり、GKウナイ・シモンは処理しきれなかった。得点こそなかったが、クロアチア戦でもその存在感は一際目立つものだった。
「堂安は2010年と2014年のW杯優勝国相手に2つの見事なゴールで逆転勝利のキッカケを作った。大会前はブンデスリーガ以外でほとんど知られていなかった選手だが、やがて誰もが彼の名前を口にするようになった」
同メディアでは堂安をこのように紹介している。今季フライブルクでの活躍は素晴らしいが、ブンデスリーガ以外での知名度でいえばまだまだ低い。だがそれもこのW杯で多少は知られた選手になったか。
「フライブルクは彼を800万ユーロで獲得し、迅速に売却した場合、3から4倍の価値がなる」
英『Football365』ではW杯で堂安の価値が上昇することになる主張している。
堂安は体格の大きな選手ではないが、外国籍の選手相手にも負けない体の強さを持っている。それはフライブルクで生かされており、プレイが激しいとされるプレミアリーグでも求められるものだ。
目に見えるゴールという結果で日本を救った堂安。フライブルク移籍後メキメキと評価を上げており、今冬にステップアップすることになるのだろうか。