カタール・ワールドカップを戦った日本代表の長友佑都と遠藤航が12月21日、新刊の発売を記念し、「メンタルモンスター×デュエルモンスター・トークイベント」を実施した。

 長友は「メンタルモンスターになる」、遠藤は「DUEL 世界に勝つために『最適解』を探し続けろ」を出版。この2冊のテーマに合わせ、様々な質問に答えるなか、イベント中盤には「日本代表メンバーで、これらの本を渡したい選手はいますか?」というややトリッキーな問いも。まずは遠藤の「DUEL―」から、それぞれこう答えた。

遠藤
「誰だろうな……。田中碧かな。あいつのプレースタイルで、僕のデュエルを身につけたら相当良い選手だと思うので。逆にそこがまだちょっと物足りないかなみたいなところはある」

長友
「渡したいというかすごい心打たれたのは……。スペイン戦では僕が前半に出て、後半から三笘薫が出たが、ウイングバックで出ていて。普段の彼はもっと前の攻撃的なポジションだけど、本当に魂のこもった守備をしていた。スライディングしてシュートを止めたりとか。

 泥臭くやっている姿に本当に心を打たれた。スゲーな、あいつと。海外に行ってメンタルやデュエルとか色んな強さを身につけた。成長してワールドカップの舞台に来たんだなと感動した」
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 続いて長友の「メンタルモンスターになる」。長友が「堂安律」の名前を出した瞬間、ファンからは「おー」という驚きの声が漏れ、遠藤が冨安健洋の意外なエピソードを披露した際には、爆笑が起こった。

長友
「堂安律かな。なんか考え方が僕と似ているところが多いなと。すごい似ている。彼も強気な発言をして、自分をそこに持って行く。自分を追い込んで、プレッシャーをかけて、高みを目ざしていく部分はすごい似ているなと感じる。彼は今回結果を出したので、今後より一層厳しくなると思う。ワールドカップで活躍した堂安律だと世界から期待されて見られる。だからより一層強くなって、飛躍してほしいという気持ちもこめて律に渡したい」

「冨安です。彼、結構(ハートが)ガラスなんですよね、僕の中では。分かりやすいんで。ルーティンとか結構持っているけど、怪我が多いとそのルーティンを変えようとしたりとか。怪我して『何か変えなきゃ』と言って、車を変えちゃうくらいなので(笑)。結構ポジティブなことを言うけど、『それは本心で言っているのか、冨安くん』みたいな時が多いので、是非この本を読んでメンタルをもうちょっと強くしてほしい」

 サムライ戦士2人は息の合ったトークを見せ、あっという間に予定時間の60分が経過。会場に詰めかけたおよそ200人のファンを大いに盛り上げた。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)