フランス代表GKウーゴ・ロリスはイングランド代表を有力なタイトルコンテンダーと考えている。

カタール・ワールドカップ(W杯)で史上3カ国目の大会連覇を目指すフランスは、グループステージを首位通過。さらに、ラウンド16ではポーランド代表を3-1で退けた。

そして、10日に行われる準々決勝では前回大会で4位となり今大会の優勝候補にも挙がる難敵イングランドと対戦する。

大会連覇に向けた最初の関門となる大一番に向けた公式会見に出席したレ・ブルーの守護神は対戦相手への敬意と共に警戒を語っている。『ESPN』が会見コメントを伝えている。

「両チームを比較すると、ロシアで開催されたワールドカップに出場したイングランドのプレーヤーは、フランスのプレーヤーよりも多かった」

「イングランドは前回のワールドカップで準決勝に進出し、ユーロで準優勝だった。本当に進歩を見せている。このチームはトロフィーを争う準備ができているし、前回のユーロでは接戦だったけど、不運だった。だけど、勝つためにここに来ていると思っているよ」

「一方で、僕らの側には変化があり、ヨーロッパの最高のクラブでプレーする準備ができている新世代のプレーヤーがいる。経験と若いプレーヤーの良い組み合わせだ。僕らは一歩一歩強くなってきているよ」

また、トッテナムで10年間プレーするフランスのキャプテンは、スリーライオンズでキャプテンを務めるクラブ同僚FWハリー・ケインを含め、互いに手の内を知り尽くす。

ロリスは自身を含めプレミアリーグでプレーする選手たちの経験をチームに良い形で還元し、戦いを優位に進めたいと考えている。

「僕らの何人かは、イングランドのプレーヤーたちと毎日プレーし、トレーニングを行っている。クラブでプレーすることから得た知識でチームメイトを助けることができれば、僕らはもちろんそうするよ」

「彼らはセットプレーが得意で、背が高く、フリーキックをうまく打てるプレーヤーがいる。とても強くなければならないけど、僕らの攻撃には彼らを困難にできる武器があり、それを生かしたいと考えている」

なお、前述のポーランド戦でリリアン・テュラム氏が持つ代表通算最多出場記録(142試合)に並んだロリスは、このイングランド戦で新記録樹立が濃厚となっている。