フランス代表FWオリヴィエ・ジルーが、10日に行われたFIFAワールドカップカタール2022・準々決勝のイングランド代表戦での勝利を喜んだ。11日、フランス紙『レキップ』がコメントを伝えている。
史上3カ国目となる大会連覇を目指し今回のカタールW杯に臨んでいるフランス代表。グループステージを2勝1分・勝ち点「6」の首位で通過すると、決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)ではポーランド代表に3-1で快勝。迎えた準々決勝では、17分にオーレリアン・チュアメニ(レアル・マドリード/スペイン)のゴールで先制し、一時同点に追いつかれたものの、78分にジルーが値千金の決勝ゴールをマーク。2-1で勝利しベスト4進出を決めた。
ラウンド16のポーランド代表戦にて、自身の代表通算得点数が「52」に到達し、元フランス代表FWティエリ・アンリ氏を抜いて同国代表の歴代最多得点記録を更新したジルー。今回の試合でまた一つ記録を伸ばした同選手は「ティティ(アンリ氏の愛称)を超えたことで大きな安心感を得たが、今回の方がより美しいかもしれないね。グリズー(アントワーヌ・グリーズマン)が良いクロスを入れてくれたし、それを信じていたんだ。その後には何とも言えない感動があったよ」とイングランド戦での自身の得点を振り返った。
W杯連覇まであと2勝と迫ったフランス代表。4年前の優勝を経験したジルーは、今回のイングランド代表戦が前回大会・準決勝のベルギー代表戦(1-0○)に似た試合展開だったと指摘。その上でチームのパフォーマンスを次のように称賛している。
「2018年のベルギー戦を妙に思い出したよ。相手に点差をつけた後、みんなで協力してゲームを進めたんだ。相手が反撃し、押し込んできたからシナリオは少し違うけど、自分たちがカウンターを繰り出すことで相手にとって危険な存在になれることは分かっていた。最も重要なことは両方の面で効果を発揮することだ。ハリー・ケインはPKを外したが、決めたとしても試合はイーブンだった。余裕のあるプレーを見せられたと思っているよ」
ジルーは今大会でここまで4ゴールを記録。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン/フランス)と並び得点ランクで2位に付けている。なお、現在の1位はフランス代表FWキリアン・エンバペ(パリ・サンジェルマン)となっている。