明暗を分けたのはPKだった。
現地時間12月9日に行なわれたカタール・ワールドカップの準々決勝、ブラジル対クロアチア戦は、スコアレスで突入した延長戦に入ってから1点ずつを奪い合うという展開となり、PK戦の末、GKドミニク・リバコビッチが好セーブを見せたクロアチアが4-2で勝利を収めた。
試合後、クロアチアのズラトコ・ダリッチ監督は「PK戦になった時点でブラジルが負けると確信していた」と明かした。英スポーツチャンネル『Sky Sports』などが報じている。
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「我々が有利だと分かっていた。PK戦になれば負けない。いつも勝つ。これは、わが国の歴史に残る素晴らしい勝利だ。クロアチア人だけが、このような戦いをすることができる。失点をしてから、どう立ち直ったか見てくれ。決して降伏しないことを証明してみせた。
我々は小さな国なのに、この大会の優勝候補の一つを破ってしまった。選手たちはスペシャルだ! 素晴らしい個性と強さを持ったチーム。決して諦めないんだ」
一方、エースのネイマールがキッカーを蹴らずに敗退が決まってしまったブラジルのチッチ代表監督には、記者会見で「なぜ彼に蹴らせなかったのか?」という質問が飛んだ。
これに対し、チッチ監督は「5人目のPKと言うのは決定的なものだ。より大きなプレッシャーがかかるので、最も準備の整っている選手がそのPKを蹴るべきだ。我々のチームの唯一のミステイクは、試合中に1点以上取れなかったことだった」とコメントしている。
だが、結果としてその選択は裏目に出てしまった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部