アルゼンチンはPK戦5勝1敗、クロアチアは4戦無敗
カタール・ワールドカップ(W杯)は現地時間12月9日に準々決勝の2試合が行われ、アルゼンチン代表とクロアチア代表がいずれもPK戦を制した。両チームはW杯におけるPK戦での強さが際立っている。
この日の第1試合では、クロアチアがブラジル代表を相手に延長戦で先制されるも追いつき、PK戦に持ち込んだ。そして、GKドミニク・リバコビッチが1本セーブの活躍を見せてブラジルにPK戦4-2で勝利して準決勝へ進出した。
決勝トーナメント1回戦の日本戦でのPK戦で3本セーブしているリバコビッチは、前回ロシアW杯のクロアチアGKダニエル・スバシッチと、90年イタリアW杯におけるアルゼンチン代表GKセルヒオ・ゴイコチェアに並ぶW杯1大会でのPK戦で4本セーブの最多タイ記録を達成した。
そして第2試合では、アルゼンチンが後半終了間際にオランダ代表に追いつかれて延長戦でも決着がつかずにPK戦へ。すると、アルゼンチンはGKエミリアーノ・マルティネスが2本セーブする活躍でPK戦4-3と勝利を収めた。
これにより、アルゼンチンはW杯におけるPK戦で5勝1敗となり、単独最多勝の座に立った。一方のクロアチアは、西ドイツ時代を含むドイツと並んでW杯のPK戦で4戦無敗の勝率100%を誇っている。特にクロアチアは、前回ロシアW杯の2勝と今大会の2勝で一気に4勝を挙げた。
一方で、複数回のPK戦をW杯で経験して全敗しているのはイングランド(3敗)と日本(2敗)、メキシコ(2敗)、ルーマニア(2敗)の4チーム。わずかなところで勝ち抜きと敗退を分けるPK戦だが、伝統的な強さや弱さを持つ国はあるのかもしれない。(FOOTBALL ZONE編集部)