カタール大会は日本だけでなく韓国とオーストラリアも決勝トーナメントに進出

 日本代表はカタール・ワールドカップ(W杯)で、2大会連続で決勝トーナメントに進出した。目標だったベスト8は叶わなかったが、今大会ではドイツ代表とスペイン代表の優勝経験国から勝利を挙げ、大きなサプライズを提供した。海外メディアは日本が4年後の2026年大会に向けても日本の展望は明るいと感じているようだ。

 今大会は日本のほかにも韓国代表とオーストラリア代表がベスト16に進出。W杯でアジア勢3か国が決勝トーナメント進出を果たしたのは史上初。もれなく1回戦で敗退となったが、グループリーグではサウジアラビア代表がアルゼンチン代表に勝利する番狂わせを起こすなど、アジア勢の躍進を印象づける大会となった。

 スポーツ専門放送局「ESPN」の英国版は今大会に出場したアジアの6か国に関して「2026年のへの展望」をA〜Cで格付け。日本には最も高いA評価を付け、「すでに若い選手たちがサムライブルーの中心的な役割を担っている。彼らの将来にとっては良いこと」だとその将来性の豊かさに太鼓判を押した。

 今大会の日本代表メンバーで4年後も30歳以下の選手は11名。キャプテンDF吉田麻也やDF長友佑都など精神的支柱だったベテランたちはチームを去る可能性が高いが、中核メンバーのMF鎌田大地やDF冨安健洋、MF久保建英、MF三笘薫、MF田中碧、MF堂安律といった顔ぶれは4年後も30歳以下。さらに経験を重ね、円熟味を増してチームを引っ張る存在となっていることが期待されており、4年後も安泰との見方が強い。その他にもすでに欧州でプレーしているMF旗手怜央、DF菅原由勢、瀬古歩夢の3人が台頭を期待される存在として名前が挙がっている。

 その一方で「長期的に見て確保が最優先事項」として指摘されたのは、登録メンバー3人(川島永嗣、権田修一、シュミット・ダニエル)全員が30歳を越えていたGKだ。次の4年でどのような選手が台頭してくるのかは注目されるポジションとなりそうだ。(FOOTBALL ZONE編集部)