ブラジルのチッチ監督&日本の森保監督、敗退後の振る舞いに注目
カタール・ワールドカップ(W杯)の準々決勝が現地時間12月9日に行われ、ブラジル代表がクロアチア代表にPK戦の末に敗れると、チッチ監督は試合後、ロッカールームに直行。この行動が批判の的にされているなか、同国出身の元バレーボール選手で五輪メダリストであるアナ・パウラ・コネリー氏は、ツイッター上で日本代表の森保一監督が見せた振る舞いに脚光を当て「立派なリーダーになることを学んでみたら?」と、指摘している。
W杯最多となる5度の優勝を誇るブラジルは、スコアレスのまま迎えた延長前半の終了間際にFWネイマールのゴールで、待望の先制点を奪う。しかし延長後半12分、FWブルーノ・ペトコビッチに同点ゴールを奪われ、勝負の行方はPK戦へ。ブラジルは1人目として登場したFWロドリゴのキックがクロアチアGKドミニク・リバコビッチにセーブされると、4人目のDFマルキーニョスも失敗し、PKスコア2-4で敗れた。
敗退が決まった瞬間、ピッチ上ではブラジルの選手たちが涙を流し落胆した一方、チッチ監督は選手たちを慰めることなくロッカールームに直行。この行動が母国で批判の的となり、同国メディア「グローボ・エスポルチ」はコメンテーターを務めるガルバン・ブエノ氏の言葉を引用しつつ、「泣き崩れる選手たちを慰めるために、監督もチームと一緒にフィールドに残るべきだった」と指摘している。
さらに、ブラジル出身の元バレーボール選手で、1996年のアトランタ五輪で銅メダルを獲得した実績を持つコネリー氏も、チッチ監督の行動をツイッター上で批判。「逃げたチッチ。立派なリーダーになることを学んでみたら?」と綴り、投稿には日本代表の森保監督がピッチ上で選手たちを集めて円陣を作る様子、クロアチア戦後、現地カタールのスタンドのサポーターへ向けて深々と一礼する「最敬礼」姿の写真を添えている。
チッチ監督に対し、森保監督のリーダーとしての振る舞いを教訓にすべきと訴えたコネリー氏。クロアチア戦後に深々と一礼をする森保監督の気品に満ちた姿は複数の海外メディアで賛辞が送られていたなか、ブラジルの敗退を受け、またも脚光を浴びる形となった。(FOOTBALL ZONE編集部)