ファン・ダイクがパレデスに見舞った体当たりが反響を呼ぶ

 カタール・ワールドカップ(W杯)の準々決勝で、アルゼンチン代表が現地時間12月9日にオランダ代表と対戦し、PK戦の末に準決勝へと進出した。この試合は計18枚のカードが乱れ飛ぶ荒れ模様となったが、後半43分に生まれた一触即発のシーンが反響を呼んでいる。

 試合は前半にFWリオネル・メッシのアシストからDFナウエル・モリーナが先制ゴール。さらに後半はMFマルコス・アクーニャが奪ったPKをメッシが決め、2点のリードを奪った。しかしオランダは長身FWボウト・ベグホルストを投入してパワープレーに出ると、シンプルなクロスから1点を返し、ほぼラストプレーのフリーキックをトリックプレーから決めて同点に追い付いた。

 後半の残り時間が少ないところから延長戦にかけてかなり荒れたゲームは、PK戦でGKエミリアーノ・マルティネスが2本止めたアルゼンチンが勝利。試合終了後に出たもの、アルゼンチンのベンチでリオネル・スカローニ監督とワルテル・サムエルコーチに出たものを含め、両チーム合計でイエローカード18枚という大荒れなものになった。

 オランダが1点を追う後半43分、オランダ代表DFネイサン・アケが、アルゼンチン代表MFレアンドロ・パレデスに倒される。こぼれ球を拾ったパレデスは、ボールをオランダのベンチに蹴り込んだ。これに激怒したのがオランダ代表DFヴィルジル・ファン・ダイク。パレデスに向かって行き、大きく突き飛ばした。

 このシーンに注目したのが、英メディア「スポーツ・バイブル」だ。「フィルジル・ファン・ダイクがベンチにボールを蹴り込んだレアンドロ・パレデスに完全なボディータックル」と見出しを打って報道。「ファン・ダイクはパレデスに対して例外的な対応を取った」と、紳士的なパーソナリティーでも知られるファン・ダイクの“激昂”に驚きを示していた。(FOOTBALL ZONE編集部)