FIFAワールドカップカタール2022・準々決勝が10日に行われ、フランス代表がイングランド代表を2-1で下した。同試合でもキャプテンマークを巻いてピッチに立ったGKウーゴ・ロリス(トッテナム/イングランド)が、同国代表の歴代最多出場記録を更新した。
試合は11分にオーレリアン・チュアメニ(レアル・マドリード/スペイン)が強烈なミドルシュートを叩き込み、フランス代表が先手を取る。その後はイングランド代表に流れが傾いたが、ロリスを中心にフランス代表の守備陣が集中を切らさず、ゴールを許さない。スコアレスで折り返した後半にはPKで同点とされたが、78分にはアントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード/スペイン)のクロスボールからオリヴィエ・ジルー(ミラン/イタリア)がヘディングシュートを決め、フランス代表が勝ち越しに成功した。これ以上スコアは動かず、フランス代表の準決勝進出が決定。史上3カ国目の連覇に向けて大きく前進した。
この試合でもゴールマウスを守ったロリスは、これでフランス代表としての出場試合数が「143」となった。決勝トーナメント1回戦のポーランド代表戦で、同国の歴代最多出場記録を保持していたリリアン・テュラム氏と並んでいたが、イングランド代表戦の出場でその記録を塗り替えることとなった。
また、ロリスは今大会が自身4度目のワールドカップに。全ての大会で正守護神の座を確保しており、イングランド代表戦の出場でワールドカップにおける出場試合数も「18」に到達した。これは、かつて“レ・ブルー”で初のワールドカップ制覇を成し遂げたファビアン・バルテズ氏とティエリ・アンリ氏を上回る数字。ロリスはフランス代表選手として最もワールドカップの試合に出場した選手となった。
準決勝に駒を進めたフランス代表は、14日に行われる準決勝で、アフリカ史上初のベスト4入りを果たしたモロッコ代表と対戦する。