イングランドにPKを2本献上、1本は決められながらもう1本は相手が外して勝利
フランス代表は現地時間12月10日、カタール・ワールドカップ(W杯)の準々決勝でイングランド代表に2-1で勝利した。データ分析会社「オプタ」は、フランスが詳細なデータ収集がスタートした1966年のW杯以来、試合中にペナルティーキック(PK)を2本与えたチームで初めて勝利したとした。
フランスは前半にMFオーレリアン・チュアメニが強烈なミドルシュートを決めて先制し、後半がスタートした。すると、ペナルティーエリア内に切り込んだイングランド代表FWブカヨ・サカをチュアメニが倒してしまい、痛恨のPK判定。これをイングランドのFWハリー・ケインが蹴り込んだ。
フランスは後半32分にFWオリビエ・ジルーのゴールで勝ち越していたが、その直後に浮き球に向かってゴール前へ走り込もうとするイングランド代表MFメイソン・マウントを、DFテオ・エルナンデスがボールの落下点に向かわずにマウントの身体にぶつかりにいって倒してしまう。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入とオンフィールドレビューの末にPKとなった。しかし、これをケインがクロスバーの上に外し、フランスが2-1で勝利した。
オプタ社はこの試合について「フランスは詳細なデータ収集が可能な1966年大会以降では、2本のPKを献上したW杯の試合で白星を挙げた初のチーム。ミラクル」とレポートした。
今大会ではPK戦が多くクローズアップされてきたが、試合中のPKもまたドラマを生み出した。(FOOTBALL ZONE編集部)