モロッコがポルトガルを1-0で撃破、アフリカ勢史上初のW杯ベスト4へ

 現地時間12月10日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)準々決勝でモロッコ代表とポルトガル代表が対戦し、1-0と勝利したモロッコがアフリカ勢として史上初のW杯ベスト4に駒を進めた。試合後にモロッコのワリド・レグラギ監督が選手たちから胴上げされたなか、そのほっこりシーンに反響が広がっている。

 試合は前半42分、モロッコが左サイドからゴール前にクロスを入れるとFWユスフ・エン・ネシリが驚異的なジャンプ力からヘディングシュートを叩き込んで1-0とリード。劣勢のポルトガルは後半6分、DFジョアン・カンセロとFWクリスティアーノ・ロナウドを同時投入して反撃に出ると、後半19分にはMFブルーノ・フェルナンデスが決定機を迎えるも決められず、そのままモロッコが1-0で逃げ切った。

 試合後、もはやモロッコの恒例行事となっている胴上げが行われた。中心にいたのはチームを率いるレグラギ監督だ。前任者のヴァヒド・ハリルホジッチ監督がW杯直前の8月に解任され、後任としてレグラギ監督が就任すると、ハリルホジッチ監督と衝突していた選手らを代表に招集してチーム作りを進めた。

 データ分析会社「OPTA」は「1966年 – ワリド・レグラギは代表監督としてわずか8試合でW杯準決勝に進出した。これは、1966年にポルトガル代表のオットー・グローリア以来、この段階に到達するまでの最少試合数(5試合目)。ヒーローだ」と称えている。

 今大会、何度も胴上げされているレグラギはポルトガル撃破後も宙を舞った。その光景に「とんでもない熱量の胴上げ」「モロッコ恒例の胴上げになっとる」「モロッコ毎回、監督を胴上げするのいいよねー」「顔がコント」「面白写真かよ」などの声が上がっていた。(FOOTBALL ZONE編集部)