過密日程の影響を大きく受けている
FIFAワールドカップ・カタール大会で躍進しているモロッコ。ベルギー、クロアチア、カナダのいるグループFを無敗で首位通過しており、決勝トーナメントではスペインとポルトガルを撃破した。
今大会のダークホース枠となったモロッコの強みは堅守だ。守護神ヤシン・ブヌを中心に築いた城を攻略することに対戦相手は苦労しており、グループステージの3試合、決勝トーナメントでの2試合で未だ1失点しかしていない。しかもその失点はオウンゴールであり、スイス相手に6ゴールを奪ったポルトガルですら得点なしで試合を終えている。
モロッコは守備陣に実力者を揃えている。GKブヌ、DFアクラフ・ハキミ、DFヌサイル・マズラウィ、DFロマン・サイス、DFナーイフ・アゲルドとトップリーグでプレイする曲者が集っている。
しかし気になるのは負傷者の数だ。虎の子の一点を守り切ったポルトガル戦ではマズラウィとアゲルドを負傷で欠いて試合に臨んでいる。そのポルトガル戦で新たにサイスが負傷してしまった。
英『talk SPORT』ではサイスが準決勝とその先の試合に出られない可能性があると報じている。まだ正式な発表がないため、正確なことは分からないが、マズラウィ、アゲルド、サイスまで欠いてしまえば、堅守を保てるかは分からない。
躍進を続けるも、満身創痍気味なモロッコ。中盤のソフィアン・アムラバトとアディゼン・ウナヒも出ずっぱりの状態であり、疲労回復に努めたい。