【FIFA ワールドカップ カタール 2022・決勝トーナメント準々決勝】モロッコ1-0ポルトガル(日本時間12月11日/アルトゥママ スタジアム)

 見事なセーブでモロッコ代表を救い続けているGKボノは、ついにボールだけでなく相手選手の心までキャッチした。激しい接触プレーを受けたにも関わらず、すぐにブルーノ・フェルナンデスを抱き抱えて気遣うその姿は、まさに紳士そのものだった。

【映像】今大会注目GKボノ 相手を気遣う包容力

 その心温まるシーンは22分に生まれた。ポルトガル代表が右サイドを攻略し、DFゲレイロが絶妙なクロスボールをボックス内に送った。そのボールをモロッコ代表GKボノが見事にキャッチしたが、ポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスと少し遅れて接触してしまう。かなり強い接触だったので、一触即発のシーンにもなりかねない状況だったが、GKボノはむしろブルーノ・フェルナンデスを気遣うような紳士的な姿を見せた。

 ABEMA解説の中田浩二氏は「ボノはすばらしかったですね。飛び出す勇気もそうですし、あのボールをしっかりキャッチしているんですね。(弾くのではなくキャッチ)そこは素晴らしかった」と、その技術の高さを賞賛している。

 ABEMA視聴者は、「めちゃ紳士」「やさし!」「GKやさしみ」「優しい世界」「恋が始まりそうw」「キーパーいい人」「ボノにキュン」とボノの対応を称賛する声で溢れた。

 国と国の威信をかけたワールドカップでは、選手や監督などの情熱的なシーンがよく見られる。しかし、今回のようなスポーツマンシップに溢れる、心温まるプレーも魅力の一つではないだろうか。
(ABEMA/FIFAワールドカップ カタール 2022)