クロアチア代表を率いるズラトコ・ダリッチ監督が、FIFAワールドカップカタール2022・準決勝のアルゼンチン代表戦に向けた意気込みを語った。10日、国際サッカー連盟(FIFA)の公式サイト『FIFA.com』がコメントを伝えている。
モロッコ代表、ベルギー代表、カナダ代表と”難敵”が集ったグループFを1勝2分の勝ち点「5」で2位通過したクロアチア代表。決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)では日本代表にPK戦の末に勝利。続く準々決勝では”優勝候補筆頭”との呼び声も高かったブラジル代表をまたもPK戦の末に撃破し、見事2大会連続のベスト4進出を決めた。
決勝進出をかけて戦うのは南米の強豪アルゼンチン代表。グループステージを2勝1敗の勝ち点「6」で首位通過すると、ラウンド16ではオーストラリア代表を2-1で撃破。準々決勝ではPK戦の末にオランダ代表に勝利しベスト4に駒を進めている。アルゼンチン代表についてダリッチ監督は「アルゼンチンについてはこれまではあまり注目していなかったので、これから詳しく分析するつもりだ」とコメントした上で、次のように印象を語っている。
「リオネル・メッシが今でも中心選手として君臨しており、素晴らしいプレーで代表チームを支えている。また、若くて才能のある選手も多く、非常に危険な存在に見えるよ。しかし、オランダ戦では2点をリードしながら、2-2に追いつかれ、辛うじてPK戦を制したのだから、弱点があることは明らかだ。自分たちのベストを尽くし、100パーセント集中して試合に臨むことが重要だ」
また、同監督は今大会で4得点を挙げているアルゼンチン代表の”絶対的エース”メッシについても言及。「メッシがどれだけ走り、どれだけ足元にボールを置くプレーを好むかは理解している。守備の局面で重要なのは規律だ。ブラジル戦の時と同じように、彼の周りに選手を配置し、近くにいることを繰り返せば、何も恐れることはない」と”メッシ封じ”に自信を示した。
注目の準決勝アルゼンチン代表vsクロアチア代表の一戦は、日本時間の14日午前4時にキックオフを迎える。