1966年以来の優勝とはならなかったイングランド

FIFAワールドカップ・カタール大会の準々決勝ではイングランド対フランスの一戦が行われ、1-2という結果に終わった。この試合で2本目のPKを外してしまったイングランドの主将FWハリー・ケインは、その責任を感じつつも、このチームに明るい未来があると考えている。
 
この試合のイングランドは、早い時間にフランスに先制点を奪われたものの、後半に入ってからPKを獲得し、ケインが同点ゴールを決めた。その後、再び1点のビハインドを背負ったが、試合終盤にイングランドがこの試合2本目のPKをゲット。ところがケインがこれを外してしまい、追いつくことはできなかった。
 
英『Daily Mail』によれば、ケインはこの試合後に自身やチームのパフォーマンスについて言及。当然敗戦やPK失敗のショックは大きいようだが、早くも今後を見据えている。
 
「本当につらい夜だ。僕もチームもがっかりしている。このワールドカップで何か特別なことを成し遂げられると信じていたのに、細かいところで失敗してしまった」
 
「この夜、僕たちにはより良いチャンスと良い時間帯があったと思う。結局はやりきれるかどうかなんだ。僕はキャプテンとして敗北を受け止めなければならないし、PKを外した責任も受け止める」
 
「結果は準々決勝敗退に終わってしまったし、もっとやれたはずだという思いもある。でも、パフォーマンスやチームのあり方を踏まえれば、見ているだけでもわくわくする。僕たちにはとても明るい未来が待っていると思う」
 
「僕たちは素晴らしいチームだし、素晴らしい若手選手やこれから全盛期を迎える選手たちがいる。そしてそう遠くないうちにEUROがある。この痛みは当分消えないだろうが、僕たちは前を向いて進んでいかなければならない」
 
ここで敗れはしたものの、今大会のイングランドは22歳のFWフィル・フォーデンや、21歳のFWブカヨ・サカ、さらには19歳のMFジュード・ベリンガムといった若手選手たちが躍動した。ケインの言うように、EURO2024では彼らのさらなる活躍に期待できそうだが、現在29歳のケインも今回の失敗を糧にし、より成熟した姿を見せてくれるはずだ。