フランス代表の現状を“過度なムバッペ依存”と危惧

 前回のロシア・ワールドカップ(王者)のフランス代表は、現地時間12月4日に行われたカタールW杯決勝トーナメント1回戦のポーランド代表戦を3-1で勝利し、3大会連続でベスト8に駒を進めた。危なげなく8強へと進んだことで大会連覇への期待が高まるなか、敗退を危惧する声もあるようだ。

 フランス人ジャーナリストのジュリアン・ローレンス氏はこのほど、英ラジオ局「talkSPORT」の番組に出演。準々決勝のイングランド代表との一戦について言及し、「イングランドのほうが優れている」との見解を示した。

 母国がベスト8で敗退する要因について、ローレンス氏はチームが“過度なムバッペ依存”の状態にあることを指摘。一方で、イングランドはハリー・ケインやブカヨ・サカなど得点源が“分散”していることで「チームとして組織的により強力」だと指摘している。

さらに、「右サイドであればサカ、左サイドであれば(フィル・)フォーデンから脅威を与えられる。そして、(ジュード・)ベリンガムにケインも脅威だ」とも述べるなど、チームとしての構成力はイングランド代表のほうが高いと考えているようだ。

 23歳でW杯通算8得点を超えた史上初の選手になるなど、若くしてフランス代表を牽引しているムバッペ。勢いそのままにベスト8の一戦でも猛威を振るってローレンス氏の指摘が杞憂に終わるか、それともイングランドが層の厚さを見せるか。現地時間10日にキックオフされるフランス対イングランドの結末が注目される。(FOOTBALL ZONE編集部)