【FIFA ワールドカップ カタール 2022・決勝トーナメント準々決勝】モロッコ1-0ポルトガル(日本時間12月11日/アルトゥママ スタジアム)

 ベスト8まで勝ち残っている時点でモロッコの実力は“本物”だ。ポルトガルの3度にも渡るコーナーキックを跳ね返すと、持ち味の縦へのスピードを生かした超絶カウンターをスタート。あっという間にポルトガルゴールを脅かした。

【映像】モロッコサッカーの真骨頂 赤い壁と超絶カウンター

 モロッコが1点をリードして迎えた78分、モロッコ代表DFアラーがプレスバックの守備からCKに逃げると、そこからポルトガルの3連続CKを鉄壁の守備で耐えぬいた。その後、すぐさまモロッコは前のめりになったポルトガル守備陣の隙をうまく付き、右サイドバックのハキミを起点としたダイナミックなカウンターで一気に相手ディフェンスを窮地に陥れた。

 ABEMAで実況を務めた吉野真治アナウンサーは、モロッコの集中したディフェンスを「決定的なところで赤い壁、モロッコが守ります」と称賛。その他の場面でもモロッコの強固なディフェンスを『赤い壁』というワードで称えた。

 ABEMA視聴者も「精度やばい」「モロッコ強えええ」「超絶カウンター」「カウンター見習いたい」「恐ろしいカウンター」「つなぐのうめーな」「モロッコの推進力がすごい」「うわぁぁぁうめぇぇ」とモロッコのお手本のようなカウンターに賞賛の声が続出した。

 今大会の“ダークホース”と言われるモロッコ代表だったが、実は前回大会もかなり強かった。今大会も準々決勝終了時点で1失点しか喫していないが、18年のワールドカップ予選は無失点で突破している。このモロッコに植え付けられている”守備の文化”にハキミやエンネシリらスピード溢れる選手を中心としたカウンター攻撃が見事にマッチしたことで、ベルギー代表、スペイン代表、ポルトガル代表と立て続けに強豪国を撃破してみせたのだ。

 次なる相手は前回大会王者フランスだ。この勢いそのままに、アフリカ勢初の優勝を成し遂げることができるのだろうか。
(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)