56年ぶりの王座には手が届かなかった。イングランドの落胆は大きい。
12月10日のカタール・ワールドカップ準々決勝、イングランドは王者フランスに1-2で敗れた。ハリー・ケインのPKで一度は追いついたが、オリビエ・ジルーの勝ち越しゴールを許すと、終盤の2度目のPKをケインが失敗。母国開催だった1966年以来となる優勝はかなわなかった。
英衛星放送『Sky Sports』によると、イングランド側はブラジル人のウィルトン・サンパイオ主審のレフェリングに納得がいかないようだ。先制点の前にブカヨ・サカがダヨ・ウパメカノにボールを奪われた際のプレーや、同じくウパメカノのケインに対するプレーがファウルにならなかったことが不満という。
元イングランド代表のガリー・ネビルは「まったくもって悪夢。ふざけた主審だ」と憤っている。
「イングランドが負けた原因がすべて彼にあるとは言わない。みんなは言い訳だと言うだろう。だが、彼はとにかくひどい主審だった」
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また、ジュード・ベリンガムは『ITV』で「正直、(主審の出来は)素晴らしくなかった。選手も審判も、誰でも悪い試合はある。こういう試合のレベルという点で、彼は今日いるべきではなかったと思う」と話した。
「負けたのはもっと多くの要因がある。彼のせいにしているわけじゃない。戦っているのは僕らだ。でも、今夜の彼はふさわしいレベルじゃなかったと思う」
また、ハリー・マグワイアも『BBC』で「本当にひどかった。開始から15分で5、6回のファウルでもイエローカードは1枚もなし。先制点の場面ではファウルがあった」と怒りを表している。
「本当に、どれだけひどかったか説明できないほどだ。罰金を科されるから言い過ぎたくないが、試合を通じて本当にひどかった」
一方、ガレス・サウスゲイト監督は「我々は負けたんだ。審判のことは考えない」と述べた。
「フランスはファンタスティックなチームで、ファンタスティックな選手たちがいる。ディディエ(・デシャン監督)はファンタスティックな仕事をした。彼らにおめでとうと言いたい。特に負けたときに審判について話すのは正しくないと思う」
構成●サッカーダイジェストWeb編集部