【FIFA ワールドカップ カタール 2022・決勝トーナメント準々決勝】モロッコ1-0ポルトガル(日本時間12月11日/アルトゥママ スタジアム)
これが国を背負う“キャプテン”の姿だ。モロッコ代表の主将・サイスはスペイン戦で負った左太もも裏の怪我が万全の状態ではないにも関わらず、準々決勝ポルトガル戦でも先発出場。満身創痍の中、いつもと変わらない献身的なプレーで6分間を戦い抜き、ファンからは称賛の声が挙がった。
モロッコ代表DFの主将サイスは、4日前のスペイン戦で左太もも裏の肉離れを起こしながらもテーピングをガチガチに巻いてピッチに戻ってきた。ポルトガル戦も、献身的にプレーしていたが、56分に限界が訪れ交代を余儀なくされ、担架で運ばれてピッチを後にした。ベンチに戻った後、治療を受けながら悔しさからか顔を覆うような仕草を見せた姿が印象的だった。
ABEMAで解説を務めた中田浩二氏は「太ももの裏だと思うのですが、ウォーミングアップでも違和感があってテーピングを巻き直していました。よくプレーしていたと思います。スペイン戦も厳しそうかなと思いながらプレーしていましたから」とウォーミングアップ中の出来事に加えて、サイスの頑張りを称賛した。
ABEMA視聴者は「キャプテン…」「よくやったよ痛いのに」「よう頑張った」「キャプテンのためにもここ勝とうや」「サイスはスペイン戦でも消耗してたからな」「テーピングだけで強行しすぎ」「サイスお疲れ様」とねぎらいの声があがった。
モロッコ代表は“キャプテン”サイスの並外れた覚悟からの頑張りもあり、アフリカ勢初となるベスト4進出を果たした。しかし、これでサイスとアゲルド両レギュラーCBを怪我で失うこととなり、フランとの準決勝にはやや不安を残す。“不屈のキャプテン”は再び立ち上がり、ピッチへと戻ってくるのだろうか。
(ABEMA/FIFAワールドカップ カタール 2022)