ベリンガムは全5試合にスタメン出場

 イングランド代表は現地時間12月10日、カタール・ワールドカップ(W杯)準々決勝でフランス代表と対戦し、1-2で敗れて今大会から姿を消した。19歳ながら全5試合に出場したMFジュード・ベリンガム(ボルシア・ドルトムント)は、「このキャンプと大会から得たものは計り知れない」と、初のW杯を振り返った。英ラジオ局「talkSPORT」では、「気概を示した」とベリンガムのコメントを紹介している。

 ベリンガムは今季、ドルトムントでリーグ戦15試合に出場し3ゴール2アシストをマークし、好調をキープして自身初となるW杯に挑んだ。今大会では、全5試合にスタメン出場し、1ゴール1アシストを記録。19歳ながらイングランド代表の中盤を支えた。

 グループリーグ初戦のイラン戦(6-2)の前半35分にヘディングで先制ゴールを決めたベリンガム。19歳145日でのゴールは、98年フランスW杯でゴールを決めたマイケル・オーウェン氏(18歳190日)に次ぐ、イングランド代表史上2番目の年少得点記録となった。また、ベリンガムはグループリーグ第2戦のセネガル代表戦(3-0)で1966年以降でのイングランド代表史上最年少でアシストをマークしている。

 フランス戦に惜しくも敗れて敗退となったなか、ベリンガムが英ラジオ局「talkSPORT」の取材に対応。記事では「涙を流しながらピッチを去ったにもかかわらず再びその気概を示した」として、コメントを紹介している。

「僕たちはより良いチームだった。しかし、そのチャンスを生かすことができなかった。でも、自分たちが試合をコントロールできていたことは間違いないし、相手よりも少し優勢だったと思う。このレベルでは、ゴール、判定、ペナルティーなど、微妙な差があるものだ。勝つために十分なことができなかったというのが正直なところだし、本当に残念だ」

 さらに、自身初のW杯については「この思い出は僕の心の中に残るだろう。トレーニングや試合での学び、特定の相手との対戦など、このキャンプと大会から得たものは計り知れない」とコメント。ドルトムントでの好調ぶりをW杯でもいかんなく発揮した19歳は、今大会で味わった経験を糧にさらなる成長を期していた。(FOOTBALL ZONE編集部)