イングランド代表を率いるガレス・サウスゲート監督が、自身の去就について言及した。11日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 現在52歳のサウスゲート監督は、2016年10月からイングランド代表を指揮。FIFAワールドカップロシア2018では4位フィニッシュ、EURO2020で準優勝を果たした。しかし、今夏に行われたUEFAネーションズリーグ(UNL)では6戦未勝利(3分け3敗)で最下位となりリーグBへ降格となるなど、タレントを豊富に揃えながら、結果が出ない状況に解任を求める声も高まっていた。

 それでも、FIFAワールドカップカタール2022ではグループBを2勝1分けで首位通過を果たすと、決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)ではセネガル代表に3-0で快勝し、ベスト8へと進出。しかし、10日に行われた準々決勝でフランス代表に1-2で敗れ、56年ぶり2度目のW杯優勝には届かなかった。

 この結果を受け、現行契約は2024年に開催されるEUROまでとなっているサウスゲート監督の去就には注目が集まっている。試合後から同国のOBや選手たちから続投を希望する声が上がっているものの、同監督は時間をかけて決断を下す意向であることを明かした。

「過去数回の大会を経験して、その後の数週間で感情を適切に考えるのは困難だった。これは自分から多くのエネルギーを奪うもので、多くのことが頭の中を駆け巡る。どちらにしても正しい決断を下したい。続投するのが正しいのか、辞めた方が正しいのか、今夜そのようなことを決断すべき時ではないと思うからだ。今後数日でもないだろうね」

「過去18カ月間の大部分は困難なことが多かった。直近の数週間で良かったこと以上に過去18カ月間がどうであったかということも頭にある。言われたこと、書かれたことなどね。現時点では頭の中で本当に矛盾していることがたくさんあるので、続けるエネルギーがあるかどうかを確認してから正しいことを言いたい。自分が間違った電話をしたと4、5カ月後に思いたくはない。それを間違わないことは誰にとってもとても重要なことだ」