クロアチア代表MFルカ・モドリッチ(レアル・マドリード/スペイン)が、FIFAワールドカップカタール2022・準決勝のアルゼンチン代表戦に向けた意気込みを語った。11日、スペインメディア『RTVE』がコメントを伝えている。

 モロッコ代表、ベルギー代表、カナダ代表と”難敵”が集ったグループFを1勝2分・勝ち点「5」の成績で2位通過したクロアチア代表。決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)では日本代表にPK戦の末に勝利。続く準々決勝では優勝候補筆頭との呼び声も高かったブラジル代表を、またもPK戦の末に撃破し、2大会連続となるベスト4進出を決めた。

 クロアチア代表の主将を務めるモドリッチはここまで全5試合に出場。37歳となった現在でも卓越したテクニックと戦術眼は健在で、安定感あるプレーでチームの躍進を支えている。同選手は「再びW杯の準決勝に進出できたことは素晴らしいことだ」と率直な感想を述べつつ、開幕前の下馬評がそれほど高くはなかったクロアチア代表の躍進について次のように語っている。

「誰もが強豪国に注目するというのは当たり前のことだ。クロアチアは小さな国だし、注目している人もいない。人気のある国の影に隠れているような存在だ。でも、僕たちはそれで問題ないと思っているよ。評判や人気といったものは外部から来るもので、僕たちにはコントロールできないものなんだ。僕たちは最大限の競争をして、全てを捧げることしかできない。でも、それが僕たちの強さなんだ」

 粘り強さが目立つクロアチア代表。決勝トーナメントの2試合ではいずれも先制点を奪われながら、その後追いつき、PK戦に及ぶ死闘の末に勝利を手にしている。モドリッチは直近2試合について「僕たちは強靭なメンタリティを示している。いかなる瞬間においても、必ずチームを助ける誰かが出てくるんだ。特にこの2試合ではドミニク・リヴァコヴィッチが素晴らしいGKであるということをプレーで証明してくれている」とコメントした。

 準決勝で相対するのはアルゼンチン代表。”絶対的エース”リオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン/フランス)を筆頭に強力な攻撃陣を擁する南米の強豪だ。モドリッチは決勝進出をかけた大一番に向けての意気込みを次のように語っている。

「アルゼンチンは偉大なチームだ。1人の選手(メッシ)と対戦するわけではない。もちろんメッシの存在はとても大きく、相手チームの中で最高の選手だ。止めるのは容易ではない。でも、僕たちは準備ができているし、すべてを捧げるつもりだ。人生で最高の試合をするために臨みたいと思う。決勝に進出するだけの結果は残してきていると思うよ」

 アルゼンチン代表vsクロアチア代表の準決勝は、日本時間14日の午前4時にキックオフを迎える。