カタール・ワールドカップ(W杯)はベスト4が出揃い、残すところ準決勝の2試合、3位決定戦、そして決勝の4試合となった。

 そんななか、レフェリーに関する情報が飛び込んできた。スペインのラジオ局『El Partidazo de COPE』によれば、準々決勝のアルゼンチン対オランダを裁いたアントニオ・マテウ・ラオス主審は「すでに帰国の途についた」という。

 バレンシア出身の同主審は、これまでにEURO2020やリオデジャネイロ五輪に参加した経歴の持ち主だ。カタールW杯のグループステージでは、カタール対セネガル、イラン対アメリカの試合で笛を吹いた後、準々決勝でアルゼンチン対オランダというビッグマッチを担当した。
【W杯PHOTO】メッシが1G1Aと躍動! 悲願の優勝へ…オランダ戦で観客を沸かせた“神の子”を特集!
 しかし、この試合ではヒートアップする選手たちをなかなかコントロールできず、スタッフを含めて計18枚のイエローカードを乱発。特に試合終盤はエキサイトする両国選手をなだめることができず、その手腕が批判された。

 試合後、リオネル・メッシは「彼のような主審に重要な試合を任せるべきではない。FIFAはきちんとレビューするべきだ」と苦言を呈していたほどだ。

 こうした評判もあってか、スペインから派遣された審判団のうち、マテオ氏が一足先に帰国へ。残りの3人は現地に残り、VARレビューなどのオプションを担当することになっていると伝えている。

 ちなみに、同局は「マテオがW杯を担当するのは今回が最後」としつつも、「2024年に開催されるEUROでは再び笛を吹く可能性は残されている」という。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部