アルゼンチンを倒すことができるのだろうか
11月下旬から開催されているFIFAワールドカップ・カタール大会も終盤に差し掛かっており、4強が出揃った。アルゼンチン、クロアチア、フランス、モロッコの4チームで、まずは14日にアルゼンチンとクロアチアがぶつかる。
クロアチアは前回のロシア大会で準優勝を果たし、一気に格を上げたチームだ。EURO2020ではベスト16で姿を消したが、今大会は決勝トーナメントで日本とブラジルを下し、ベスト4の切符を掴んだ。
「ルカ、マルセロ、マテオは史上最高のクロアチアの中盤だよ。同じような選手はいつ出てくるか分からない。彼らにボールを渡すことは銀行にお金を預けるよりも安全だから。彼らと共にプレイすれば物事はより簡単になる。そういう選手たちとドレッシングルームを共有し、その知識を得られることは幸運なことだ」
西『AS』ではアルゼンチンとの準決勝を前に、ヨシプ・ユラノビッチとブルーノ・ペトコビッチがメディア対応に応じ、チームの強さについて語っている。
クロアチアはベスト4まで上がってきたチームだが、グループステージではすでに不安要素が挙げられていた。それが攻撃面での迫力のなさだ。マリオ・マンジュキッチが引退したことで、ロシア大会ほどの怖さはなくなっている。実際に決勝トーナメントでは1ゴールずつしか奪えていない。ただブラジルにも崩されない安定感があり、2大会連続となる4強入りを果たした。
その安定感を生み出しているのが、ルカ・モドリッチ、マルセロ・ブロゾビッチ、マテオ・コバチッチの3人だ。全員が攻守両面でチームに貢献することができ、そのクオリティは世界でもトップクラスである。とくにモドリッチは衰え知らずで、37歳となった今でも最前線を走り続ける。日本戦ではモドリッチから何度も危険なパスやシュートが供給された。
そんなモドリッチも次大会は41歳と出場は現実的ではない。ブロゾビッチも30歳と若くなく、今後は今のクオリティを保ち続けるのは難しくなる。ラストチャンスであり、武器であるPK戦の強さを生かしてファイナルに進むことはできるのだろうか。