カタール・ワールドカップ(W杯)も残り4試合。13日から準決勝が行われ、ファイナリストが決定する。

【動画】母国モロッコの激闘を背中で感じ、我慢を続けたスチュワードに勝利のご褒美が

今大会最も躍進しているのが、アフリカ勢初となるベスト4に進出したモロッコ代表。ベルギー代表、クロアチア代表、カナダ代表と同居し、突破が厳しいと思われたグループFを首位通過すると、ラウンド16ではスペイン代表をPK戦の末に撃破。準々決勝ではポルトガル代表を1-0で退けることに成功した。

躍動感あふれるパワフルなプレー、スピーディーなカウンターを仕留めるなど、力強い戦いを見せている。

そのモロッコだが、試合のスチュワード(警備員)の行動が大きな話題となっている。

ツイッターにファンが投稿した動画だが、その試合はラウンド16のスペイン代表戦。モロッコはPK戦で勝利を収めたが、この試合でモロッコ人のスチュワードがスタンドで警備を行っていた。

しかし、母国がピッチ上で繰り広げている熱戦を振り返ることなく、自身の仕事に従事し、ピッチに背中を向けて職務を全う。スタンドを見守り続けると、PK戦のシーンでもピッチに目をやることなく背を向けていた。

仕事なので当たり前とも言われるかもしれないが、間近で母国がスペインに勝利するかもしれないという状況。我慢し続けたスチュワードは、アクラフ・ハキミが最後のPKを決めた瞬間、スタンドの反応を見て顔を覆い、初めて少しピッチに目をやったという。

これには「感動的だ」、「彼は誘惑され、拷問に近かっただろう」、「彼の反応が素晴らしい」、「可愛い反応だ」、「彼が本当のヒーローだ」とコメントが寄せられ、職務を全うした姿が反響を呼んでいる。


【動画】母国モロッコの激闘を背中で感じ、我慢を続けたスチュワードに勝利のご褒美が