イングランド代表は、現在代表チームを率いるガレス・サウスゲート監督が辞任した場合、外国人監督の招聘も検討しているようだ。13日、イギリス紙『イブニングスタンダード』が報じている。
現在、サウスゲート監督は2024年まで契約を結んでおり、FA(イングランド・サッカー協会)も続投を望んでいる。しかし、同監督は将来についての明言を今のところ避けており、辞任の可能性もゼロではない模様。同紙は、仮にサウスゲート監督が辞任を決断した場合には、外国人監督を連れてくることにオープンな姿勢を示していると伝えている。
なお、具体的な候補者名も報じられており、1人目はマウリシオ・ポチェッティーノ氏。2021-2022シーズンまでパリ・サンジェルマン(PSG)を率いており、リーグ・アン優勝などのタイトルを獲得したアルゼンチン人指揮官。それ以前にはトッテナムとサウサンプトンでも監督を務めており、イングランドのフットボールも知っている。2人目の候補には、ドイツ人のトーマス・トゥヘル氏の名前が。2022年9月上旬までチェルシーを指揮しており、チャンピオンズリーグ(CL)でも優勝。FAカップでは2年連続でファイナルまで進出し、プレミアリーグでも4位、3位とCL出場圏内で着地させている。なお、同氏は現在ドイツに帰国したものの、イングランドに戻ってくることに前向きだと報じられている。
ちなみに、『イブニングスタンダード』では外国人監督だけではなく、イギリス人指揮官の名前も挙がっている。現在レスターを率いており、北アイルランド人指揮官のブレンダン・ロジャース氏と、サウスゲート監督のアシスタントコーチを務めるイングランド人のスティーブ・ホランド氏がFAの中で選択肢になっているようだ。特にホランド氏は、EURO2024まであと1年半という短い時間を考えると、「継続性」を提供出来る良い案だとしている。いずれにせよ、FAはサウスゲート監督に時間を与え、年明けの会議で同監督の将来を話し合う予定であると報じられている。
ブカヨ・サカ(アーセナル)やジュード・ベリンガム(ドルトムント)など、若きスターがFIFAワールドカップカタール2022で躍動し、近い将来の国際タイトルも狙える戦力が整っている“スリーライオンズ”。来年3月に開幕を迎えるEURO2024予選では、誰がイングランド代表チームのベンチに座るのか。