クロアチア代表を率いるズラトコ・ダリッチ監督が、13日に行われたFIFAワールドカップカタール2022・準決勝のアルゼンチン代表戦を振り返った。13日、イギリスメディア『アスレティック』がコメントを伝えている。

 2大会連続の決勝進出を目指しアルゼンチン代表との準決勝に臨んだクロアチア代表。序盤はボールを支配しゲームの主導権を握ったものの、34分にリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン/フランス)のPKで先制を許すと、5分後にはフリアン・アルバレス(マンチェスター・C/イングランド)に追加点を献上。69分には再びアルバレスにゴールを許し、その後の反撃も実らず0-3で敗北を喫した。

 ダリッチ監督は「審判に異議を唱えるつもりはないが、最初のゴールが試合を全く違う方向へ導いてしまった。非常に疑わしいゴールだった」とPKによる最初の失点を悔やみつつ、チームのパフォーマンスについて「最初の30分間は良いプレーができていたが、我々の行動には具体性が足りなかったとも感じている。ボールは保持していたが、明確なチャンスを作ることができず、点を取り返しにいったところをカウンターでやられてしまった」とコメントした。

 また、同監督は「アルゼンチンは我々をコントロールしていた。彼らのポゼッションは我々の手には負えなかった。彼らは自分たちに最も適したやり方でプレーしている。中盤を4人の選手で封じているんだ」とアルゼンチン代表についてコメントしつつ、この試合で1ゴール1アシストを記録したメッシにも言及。次のように同選手のプレーを称賛した。

「メッシの資質について多くを語る必要はないだろう。彼は過去15年間において世界最高のプレーヤーだ。上手くて危険な存在で、チームに違いをもたらしている。テクニックと爆発力も兼ね備えていて、非常に高いパフォーマンスを発揮した。我々が期待していた”真のメッシ”だった。3点目のシーンの時のように、彼は一歩踏み出すだけで違いを作り出すことができるんだ」

 クロアチア代表は現地時間17日に行われる3位決定戦で、フランス代表vsモロッコ代表の敗者と対戦する。