18日に行われた決勝戦で幕を下ろしたFIFAワールドカップ・カタール2022。数多くのエキサイティングな試合が行われ、様々な選手が輝きを見せた。
今回はフランスの『L'Equipe』が選んだ「ワールドカップで証明された10名の次なるワールドスター」をご紹介しよう。
エンソ・フェルナンデス
代表:アルゼンチン
クラブ:ベンフィカ
このワールドカップで最優秀若手賞を獲得したエンソ・フェルナンデス。ベンフィカで今年台頭した21歳のミッドフィルダーは、中盤で見事な安定感を見せ、その年齢を感じさせないような一貫性と勇敢さを証明した。
現在パリ・サンジェルマンやリヴァプール、ニューカッスルなどが狙っているという。前者からのオファーは9000万ドルに至るとも。
フリアン・アルバレス
代表:アルゼンチン
クラブ:マンチェスター・シティ
この大会の序盤ではベンチスタートであったが、ラウタロ・マルティネスのポジションを奪ってリオネル・メッシの相棒に定着した。その豊かな運動量でチームの潤滑油になりつつ、重要なゴールを何度も決めてきた。
「スパイダー」というニックネームも知られるようになった。その理由はボールを奪われなかったことから「複数の足を持っているようだ」と言われたためだという。
モハメド・クドゥス
代表:ガーナ
クラブ:アヤックス
エキサイティングなサッカーを見せたガーナ代表のオールラウンドMF。韓国戦では右サイド、ウルグアイ戦では前線もこなし、あらゆるポジションで輝いた。
チャンピオンズリーグでも4ゴール2アシストを決めている彼は現在世界で注目を集めており、ニューカッスルやマンチェスター・ユナイテッド、ボルシア・ドルトムントが接近しているとか。
ヨシュコ・グヴァルディオル
代表:クロアチア
クラブ:RBライプツィヒ
昨年の段階で『L'Equipe』が選ぶ世界のベストヤングスターの16位となっていたグヴァルディオル。その1年半後には世界最高のヤングスターになった。メッシにはやられてしまったものの、それ以外では常に印象的だった。
20歳ながらも攻守にわたって大きな貢献をした彼は現在1億ユーロ以上の価値を持っており、昨年夏にその5分の1の価格で買ったRBライプツィヒはまさに「大当たり」である。マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーが獲得に動いているそう。
コーディ・ガクポ
代表:オランダ
クラブ:PSVアイントホーフェン
2021年の夏以降PSVアイントホーフェンで大成功を収めてきたコーディ・ガクポ。本来はウインガーであるが、ルイス・ファン・ハール監督によって中央のポジションを任され、その得点力を見事に開花させた。
この1月にもPSVアイントホーフェンは彼を売ることを許可しているそうで、クリスティアーノ・ロナウドを失ったマンチェスター・ユナイテッドがその最有力候補であると伝えられている。
ドミニク・リヴァコヴィッチ
代表:クロアチア
クラブ:ディナモ・ザグレブ
2018年のワールドカップではダニイェル・スバシッチのサブで出番がなかったリヴァコヴィッチ。4年後の今回、彼は満を持してスクリーンに登場した。『L'Equipe』のレーティングでは大会最高の6.57点を記録した。
特にラウンド16の日本代表戦では印象的で、8回のセーブを成功させ、PK戦では一度もゴールを許さず。この歴史的なパフォーマンスにより、一部メディアでは10点満点中10点をつける論者も。バイエルン・ミュンヘンはノイアーの後釜に狙っているとも…。
アザディン・ウナヒ
代表:モロッコ
クラブ:アンジェ
ストラスブールのBチーム、そして3部のアヴランシュでキャリアを始めたウナヒ。そこから2021年にアンジェへと移籍すると、それから一気にキャリアを開花させた。リーグアンにデビューしてからわずか1年半でワールドカップに出場し、そしてモロッコの中心選手になった。
華麗なゲームメイクと中盤でのクレバーなプレーにより多くの注目を集めており、おそらく同僚のソフィアヌ・ブファルとともに1月にも移籍するのではないかと言われている。レスター・シティやバルセロナが注目しているとか。
ソフィアン・アムラバト
代表:モロッコ
クラブ:フィオレンティーナ
そしてウナヒとのコンビも冴え渡ったモロッコのアンカー、ソフィアン・アムラバトも注目された。このワールドカップで最も支配的な守備的MFであったと言っても過言ではない。安定した守備、そして尊敬を集めるハードワーク。あらゆる強豪のアタッカーを苦しめた。
現在はリヴァプールやアトレティコ・マドリー、トッテナム・ホットスパーが獲得に動いていると伝えられている。
ジュード・ベリンガム
代表:イングランド
クラブ:ボルシア・ドルトムント
ジュード・ベリンガムをブレイクに入れてはいけないのかもしれない。すでに実力は証明されていた。ただ、ワールドカップの舞台でもその実力を証明したことによって、多くのクラブが彼に「確信」を抱いたことは間違いないだろう。
19歳の彼は決定的なゴール、印象的なパス、素晴らしいアクションで計り知れない才能を見せた。
ランダル・コロ・ムアニ
代表:フランス
クラブ:アイントラハト・フランクフルト
フランス代表の初期のリストには名前がなかったコロ・ムアニ。ただエンクンクが怪我をしてしまったため、ツアーで日本を訪れていた彼が急遽招集された。そしてこのワールドカップでインパクトを残した。
【写真】W杯決勝フランスvsアルゼンチン、「日本人選手と同僚だったスター17名」
モロッコ戦ではゴールを決め、アルゼンチン戦ではペナルティキックを獲得。エミリアーノ・マルティネスに決定的なシュートを弾かれる場面もあったが、期待以上のプレーを見せた。なお現在バイエルン・ミュンヘンが獲得に動いているとか。