フランス人のフレデリック記者を直撃、日本の戦いぶりに言及

 日本代表は、カタール・ワールドカップ(W杯)のラウンド16でクロアチア代表にPK戦の末に敗れ、ベスト8を目前に大会から姿を消した。グループリーグでドイツ代表、そして、スペイン代表にそれぞれ2-1で勝利という結果を残した森保ジャパンだったが、世界的にはどのように評価されているのか。

 イングランドのサッカーを追うAFP通信社のフランス人のハッペ・フレデリック記者は、カタールW杯の日本の印象について、「彼らは自分たちの長所を最大限に出すことを意識していたと思う。その結果、ドイツ、スペインを相手に良い結果を出した。チームに対して揺るぎない信頼があり、W杯で戦ううえでとても重要なメンタル面の強さも感じられた」と指摘した。

 そしてクロアチア戦については、「彼らもよく戦っていたと思う。最後はPKで負けたけれど、同じようにクロアチアに負けたブラジル代表にも引けを取らない戦いぶりだった。私は、PKが運だという考えは持っていない。ラウンド16まで2大会連続で来られるようになったのだから、今後はもっと取り組まないといけないところかもしれないね」と、語った。

 大会全体を通しても、「それでも、日本のサッカーが前進しているというイメージを抱かせてくれたし、準々決勝に進んでいてもおかしくなかった。本当にクロアチアは強く、堅実で、打ち破るのが難しい相手だ。今大会のモロッコ代表も強敵だったから、どちらに行っても難しかったかもしれないが、強い相手と戦うことになったのは運がなかったかもしれないね」と話した。(FOOTBALL ZONE特派・河合 拓 / Taku Kawai)