リスペクトされる選手に対しては、誰でも同じ感情を抱くのかもしれない。
【写真】敗戦後のトンネルでモドリッチをハグするアグエロ
13日、カタール・ワールドカップ(W杯)の準決勝でアルゼンチン代表とクロアチア代表が対戦した。
36年ぶりの優勝を目指すアルゼンチンと、2大会連続の決勝、初優勝を目指すクロアチアの一戦は、スローペースで始まった中、アルゼンチンが一瞬の隙を突く。
抜け出したFWフリアン・アルバレスがGKドミニク・リヴァコビッチと接触してアルゼンチンにPKが与えられると、リオネル・メッシが豪快に蹴り込みアルゼンチンが先制。さらにカウンターからアルバレスが中央突破を果たしてアルゼンチンが前半でリードを2点とする。
クロアチアはハーフタイムで交代カードを切り、攻勢に出るもののスコアを動かせず。するとメッシのドリブル突破から、最後はアルバレスが蹴り込み3点目を決めて勝負あり。アルゼンチンが3-0で勝利して決勝に駒を進めた。
決勝を目に敗れたクロアチアだが、チームを率いるキャプテンのMFルカ・モドリッチにとっては今大会が最後のW杯となることが濃厚。試合後には、アルゼンチンの選手たちも敬意を払い、ハグなで称えていた。
そんな中、ピッチからドレッシングルームへ下がるトンネルの中でもある人物が労うことに。それは、元アルゼンチン代表FWのセルヒオ・アグエロだった。
モドリッチとアグエロは同じチームでプレーしたことはないが、クラブレベルでは対戦経験もある仲。心臓の問題により志半ばでキャリアを終えることになったアグエロだが、トンネル内でモドリッチを見かけると、ハグをして称えたのだ。
この行動には「モドリッチが素晴らしいということだ」、「素敵な振る舞いだ」、「リスペクトを感じる」とのコメントが相次ぎ、アグエロからも敬意を表されるモドリッチの偉大さを改めて感じることとなったようだ。
【写真】敗戦後のトンネルでモドリッチをハグするアグエロ