2大会連続の優勝をかけ、FIFAワールドカップ・カタール2022に挑んでいるフランス代表チーム。
様々な国にルーツを持っている選手が集まっているコスモポリタンなチームであることで知られており、今回もいろいろな人種がともに戦っている。
今回は「別の国にルーツを持っているフランス代表チームの伝説スーパースターたち」をご紹介する。
ジネディーヌ・ジダン
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ルーツ:アルジェリア
「マルセイユ・ルーレット」という技の愛称から知られる通り、マルセイユ生まれのジネディーヌ・ジダン。ただ彼のルーツはアルジェリアにあり、両親はともに北アフリカの少数民族ベルベル人である。そのためアフリカ大陸北部でも非常に高い人気を誇る。
ジュスト・フォンテーヌ
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ルーツ:モロッコ、スペイン
フランスの歴史上最も優れたストライカーの一人であるジュスト・フォンテーヌ。現在もワールドカップ1大会で13得点という記録は破られていない。彼は当時フランスの保護国であったモロッコで生まれ、スペイン人の母を持っている。
レイモン・コパ
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ルーツ:ポーランド
ジネディーヌ・ジダン、ミシェル・プラティニに繋がるフランス代表の「初代ナポレオン」。彼はフランスで生まれた元炭鉱夫であるが、両親は1919年にポーランドからフランスへと移住した人物だ。コパは本来略称であり、本当の名前もコパシェウスキという。
ミシェル・プラティニ
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ルーツ:イタリア
そして二代目ナポレオンのミシェル・プラティニも実はフランスの外にルーツを持っている選手だ。第1次世界大戦後にイタリアからフランスに移民してきたという家族で、両親はノヴァーラの出身である。ちなみにオリヴィエ・ジルーもイタリア系。
ティエリ・アンリ
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ルーツ:グアドループ、マルティニーク
フランス代表とアーセナルで伝説的なストライカーとなったティエリ・アンリ。彼はパリ郊外の生まれであるが、父親は西インド諸島に浮かんでいるフランスの海外県グアドループの出身で、母親はマルティニーク生まれ。
なお同時期のスターであるニコラ・アネルカもマルティニークにルーツを持っていた。
ダヴィド・トレゼゲ
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ルーツ:アルゼンチン
ティエリ・アンリと同時期に活躍したトレゼゲ。彼はもともとフランスで育っておらず、2歳で両親の出身地であるアルゼンチンへと移住し、そこでプロデビューしたという経験を持つ。そのため当初フランス語はあまり喋れなかったとか。
ロベール・ピレス
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ルーツ:ポルトガル、スペイン
ティエリ・アンリのベストパートナーとしても知られる左サイドの魔術師。彼の父親はポルトガル人のアントニオ・ピレスで、母親はスペイン出身のマリベルだった。休暇ではこの2つの国を訪れることが多いそうだ。
逆にポルトガル代表のラファエル・ゲレイロは、フランス生まれのポルトガル系選手。
アントワーヌ・グリーズマン
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ルーツ:ドイツ、ポルトガル
バスク地方で育ったグリーズマンであるが、もともとのルーツはドイツとポルトガルにある。父親のアランはドイツ系で、母親のイザベル・ロペスがポルトガル系。ちなみに母方の祖父のアマロ・ロペスは元サッカー選手だったそう。
キリアン・エムバペ
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ルーツ:カメルーン
アフリカにルーツを持つ選手は数多いが、その中で一人をピックアップするとやはりキリアン・エムバペになるだろうか。父親のウィルフリードはカメルーンの出身で、母親のフェイザはアルジェリア出身の元ハンドボール選手。
カリム・ベンゼマ
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ルーツ:アルジェリア
【写真】「W杯フランス代表、実は日本人と同僚だったスターたち」
そして今回の大会では惜しくも欠場となったカリム・ベンゼマもルーツはアルジェリア。父親はアルジェリアのティグジルト出身で、母親はフランス生まれのアルジェリア系であるという。カリム自身もイスラム教徒である。