元フランス代表FWクリストフ・デュガリー氏が、FIFAワールドカップカタール2022で活躍中の同国代表FWアントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)を絶賛した。14日、国際サッカー連盟(FIFA)の公式サイト『FIFA.com』がコメントを伝えている。

 今回のカタール大会でW杯連覇を目指しているフランス代表。グループステージを危なげなく通過すると、決勝トーナメントではポーランド代表、イングランド代表、モロッコ代表を撃破。2大会連続の決勝進出を決め、大会連覇に王手をかけた。

 そんなフランス代表で一際存在感を放っているのがグリーズマンだ。自身3度目のW杯に臨んでいる同選手はここまで全6試合に出場。得点こそないものの、前線での効果的なボールの引き出しや精度の高いラストパスでチームの攻撃を牽引。ここまで今大会トップタイとなる3アシストを記録している。また、ピンチの際には自陣深くまで戻って守備対応を行うなど、ディフェンス面での貢献度も非常に高く、チームにとって欠かせない存在となっている。

 カタールの地で躍動するグリーズマンのプレーを、フランス代表のOBも高く評価しているようだ。かつてフランス代表として55試合出場8得点という成績を残し、1998年のフランスW杯優勝メンバーでもあるデュガリー氏は、フランスメディア『RMC』のインタビューで次のようにコメント。今大会でのグリーズマンの活躍を絶賛している。

「グリーズマンは今大会の開幕以来、並外れた活躍を見せている。彼は時折、ジネディーヌ・ジダン(元フランス代表MF)のようにさえ見える。常に正しいテンポでプレーし、正しいパスを出している。彼がいなければフランス代表は今のようなチームにならなかっただろう。彼らの試合はリズムを欠くことが多く、強度もそれほど高くない。だが、グリーズマンがボールに触った瞬間、チームにリズムが生まれるんだ」

「彼はジダンとミシュエル・プラティニ(元フランス代表MF)をミックスしたような選手だ。プラティニはゲームの中でビジョンを持ってプレーしていたし、先を見通していたからね。グリーズマンは息を呑むような選手だ。落ち着きがあり、穏やかで、成熟している」

 フランス代表18日に行われる決勝戦でアルゼンチン代表と対戦する。攻守に渡って大きな存在感を放っているグリーズマンのプレーに注目だ。