フィリピンから来たボランティアのバーデットさんとマリアさんに聞く
カタール・ワールドカップ(W杯)は2万人のボランティアによって運営が支えられている。試合がない日にファンゾーンで案内をしていたフィリピンから来たというバーデットさんとマリアさんに話を聞いた。
カタールW杯の前に、世界中でボランティアの募集が行われており、2人はそこでボランティアに応募。仕事の内容については「すべてのゾーンで、可能な限りすべての人の手助けをすること」だという。具体的には、スタジアムや練習場、空港やファンゾーンでの道案内や座席案内といったものがある。
「世界中の人々と触れ合いたくて応募した」というバーデットさんは、日本とドイツの試合が行われたハリファ国際スタジアムでもボランティアを行った。「日本人は本当に親切だったし、スタジアムで掃除をしている姿を見た時はとても感動した」と振り返った。
マリアさんも「W杯でボランティアをする経験がしたかったの。これだけ多くの人が世界中から集まってきて、そういう人たちと関われる機会なんて他にないから。実はサッカーにはそんなに興味なかったけれど、みんなが夢中になっていて、すごく興味を持ったの」と、語った。
ちなみにボランティアの報酬だが、「なにももらえないわよ。ユニフォームが支給されるのと、食事が無料で食べられること」と言ってから「でも、世界中の人たちと触れ合えるし、この先の人生に役立つ経験ができていると思っているわ」と、充実の表情だった。(FOOTBALL ZONE特派・河合 拓 / Taku Kawai)