18日に行われるFIFAワールドカップ・カタール2022の決勝戦。ここまで残ってきたのは、2大会連続の優勝を目指すフランス代表と、リオネル・メッシを擁するアルゼンチン代表。
そこで改めて注目を集めているのはアルゼンチンのGKエミリアーノ・マルティネスだ。
2010年にアーセナルへと加入したものの、ほとんどそこでは戦力とされず、オックスフォード・ユナイテッド、シェフィールド・ウェンズデイ、ロザラム・ユナイテッドなど6回もの期限付き移籍を経験。
2020年にミケル・アルテタ監督の下で出場機会を得るまで10年もの間苦しいシーズンを過ごしていた。結局アーセナルでプレーしたのは15試合のみだったが、最後に努力を実らせた。
そしてその後アストン・ヴィラへと移籍してレギュラーポジションを確保し、アルゼンチン代表にも定着。その2年後にはワールドカップ決勝の舞台に立つことになった。
『Mirror』によれば、彼がアーセナルに加入した際に監督を務めていたアーセン・ヴェンゲル氏が以下のように話していたという。
アーセン・ヴェンゲル
「彼にはとても満足しているよ。我々は彼の大きな資質を認識することになった。とても決断力があり、学ぶ意欲と試合への大きな情熱を持っている。
ときにはローン移籍を繰り返し、時にはプレーさえ出来なかった。しかしそれは彼の信念とモチベーションを消すことはなかった。
彼が何を経験したかを知ってプレーを見れば、その業績をさらに称賛せざるを得なくなるはずだよ。
よくやったよエミ。我々は君を誇りに思っている」
さすがのヴェンゲル監督も、エミリアーノ・マルティネスの珍しい遅咲きぶりには称賛の声を隠せないようだ。