アーセナルの元副会長、デイビッド・デイン氏がカタール・ワールドカップ(W杯)の大会運営を称賛した。イギリス『ミラー』が伝えている。

あとは17日の3位決定戦、18日の決勝戦のみとなったカタールW杯。今大会は開幕前から癒着や賄賂、人権といった問題に晒されてきたが、競技面ではこれまで同様の大きな盛り上がりを見せている。

イングランドサッカー協会(FA)の幹部として2018年のW杯招致に携わった経験を持つデイン氏は今回のW杯の運営面を評価。ドーハを中心とした比較的狭いエリアでの開催のため、ファンの往来が容易だったことが大会の活況を支えた一因と分析する。

「私たちは二度と今回のようなセンセーショナルな大会を見られないだろう。2026年のW杯は3つの国(アメリカ・カナダ・メキシコ)で開催され、今回とは決定的に異なるものとなる」

「ファンに大会を楽しめているか?と問えば、頷いてくれるはずだ。ファンは試合ごとに遠くへ行く必要がなかった」

「ブラジルW杯のとき、ある日はリオデジャネイロ、ある日はマナウスへと行き、そこからサンパウロへの移動は5時間もかかったよ」

「今回は素晴らしい世界が創造され、他に類を見ないW杯だった。これまで見たことも、今後見ることもないだろう」