Y.S.C.C.横浜の元日本代表MF松井大輔が12月16日、自身のYouTubeチャンネルを更新。鹿児島実高の先輩で元日本代表MFの前園真聖氏をゲストに招き、カタール・ワールドカップを振り返った。

 松井が日本代表の戦いについての感想を聞くと、前園氏は「個人的に悔いが残るのは(PK戦で敗れたラウンド16の)クロアチア戦」と回答。試合巧者の相手に対して、「点を取った時に、どうするかな?と見ていた」として、43分に前田大然の先制点でリードした後の日本の戦い方に疑問を呈した。

「迷いが、ノッキングというか。1-0リードはこのままで、後半までいくみたいな。あの感じがちょっと、もったいなかったなと思って。もう1点取りに行ったほうが良かった」

 決勝トーナメントで同点だと延長戦となるために選手を交代しづらかった点に理解を示しつつ、「あのクロアチアだったら、チャンスもあったと思うし。ハッキリとしたメッセージが欲しかったかな」と指摘した。
 
 また、64分に途中出場した三笘薫がウイングバックで起用された点については、より高い位置で使うべきだったと主張。特に、75分に酒井宏樹が投入されたタイミングで、3バックから4-2-3-1にして、三笘の位置を左のサイドハーフにしてほしかったと悔やむ。

 これに松井も「三笘が前に行ってくれれば、ちょっと変わったのでは。(ディフェンスラインを)4枚にして、(三笘を)上げてもらえば。攻撃的に行ってほしかった」と同調した。

 さらに、PK戦での敗戦について、前園氏は「別に特にない」として、「PKになる前に試合を決めるべきだった」と振り返った。この点にも、松井は同意した。

 最後に、今大会の日本代表のMVPを選出。前園氏は「効いていた、ディフェンスラインで。プレーもそうだけど、チームをまとめるマネジメントも含めて。存在が大きかった」との理由で、キャプテンの吉田麻也を選んだ。一方、松井は「ずっと三笘と言っている。三笘推し」と訴えた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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