イギリスメディア『スカイスポーツ』は16日、FIFAワールドカップカタール2022終了後に、プレミアリーグのクラブへ移籍する可能性がある10選手を特集した。

■ジュード・ベリンガム(ドルトムント/イングランド代表MF)

 誰にとっても驚くことではない。きらめくアジリティー、全てのセクションでハイレベルな上、年齢以上の成熟度で世界の舞台に立った。当然、この19歳を巡って様々なクラブが争うだろう。同選手の知人によると、エゴやお金ではなく、サッカーの面だけで次のクラブを決めるようだ。報道によれば、リヴァプールがトップターゲットにしていて、ジョーダン・ヘンダーソンとの関係の強まりは、今大会中に明らかになった。ドルトムントと良好な関係を維持しているユルゲン・クロップ監督も、アンフィールドでの共闘を望んでいる。

■コーディ・ガクポ(PSV/オランダ代表FW)

 グループステージ全試合で得点した唯一の選手として、カタールで頭角を現した。マンチェスター・Uが争奪戦をリードしており、既に代理人と交渉していると報じられている。移籍の可能性を尋ねられた際、喜びを隠さず、「何が出来るか知っている」と語った。オランダは既に敗退してしまったが、同選手の陣営1月の市場に向けて、マンチェスター・Uとの交渉を進めることになるのだろうか?

■アドリアン・ラビオ(ユヴェントス/フランス代表MF)

 ポール・ポグバ(ユヴェントス)とエンゴロ・カンテ(チェルシー)の負傷を受けて、連覇を目指す世界王者に貢献している。夏にはマンチェスター・Uとクラブ間合意に達したが、個人合意出来ず。だが、ラビオがここまでくれば、クリスティアーノ・ロナウドの退団で給与が浮いたマンチェスター・Uは、1月に契約を実現させることを厭わないだろうか?

■ユネス・ムサ(バレンシア/アメリカ代表MF)

 イングランドがトップクラスのチームに見えなかったのはアメリカ戦の1試合だけ。それに貢献していたのは、ベリンガムを止めたムサ。19歳の争奪戦には、リヴァプールとチェルシーに加えて、リーグ首位のアーセナルも加わったと報じられている。家族が居を構えるロンドンへの移籍は、アピール出来る点になる可能性も? ちなみに、ムサはアーセナルの下部組織出身だ。

■パウ・トーレス(ビジャレアル/スペイン代表DF)

 過去数シーズン、マンチェスター・Uとトッテナムのターゲットに。だが、行き先は『ヴィラ・パーク』になる可能性も。アストン・ヴィラの新指揮官、ウナイ・エメリ監督が守備のテコ入れにパウをリストの上位にしたとレポートされている。

■ソフィアン・アムラバト(フィオレンティーナ/モロッコ代表MF)

モロッコ代表の中盤は、歴史的なW杯準決勝に導いた。市場価値は3000万ポンド(約50億円)とも言われ、リヴァプールが獲得に興味を持っているとも。ベリンガムだけでなく、このモロッコ人MFを獲得出来れば、中盤の選手層は一気に厚くなる。

■ヨシュコ・グヴァルディオール(ライプツィヒ/クロアチア代表DF)

 トーナメントの優勝候補筆頭だったブラジルを破り、クロアチアの選手たちに感銘を受けているクラブは多いだろう。このグヴァルディオールは、経験豊富なデヤン・ロブレン(ゼニト)と共にW杯で5試合3失点(準々決勝まで)と堅固な守備を披露。マンチェスターの2クラブ、チェルシーが興味を持っていると報じられている。

■エンソ・フェルナンデス(ベンフィカ/アルゼンチン代表MF)

 エンソ・フェルナンデスはここまで6試合に出場し、メキシコ代表戦では見事なゴールを決めた。21歳の同選手は、FWフリアン・アルバレスと同じマンチェスター・C移籍の噂がある。

■ドミニク・リヴァコヴィッチ(ディナモ・ザグレブ/クロアチア代表GK)

 W杯準決勝進出を果たし、2つのPK戦でヒーローになったリヴァコヴィッチは当然、ヨーロッパ中のクラブの注目を集めるはずだ。クロアチア紙『Sportske Novosti』は、ウルヴァーハンプトン移籍の可能性を報じており、『モリニュー・スタジアム』をプレミアリーグのストライカーにとって恐れさせる場所に出来ることを望んでいる。

■ゴンサロ・ラモス(ベンフィカ/ポルトガル代表FW)

 スイス戦ではC・ロナウドの代わりに先発したが、プレッシャーの中でハットトリックを決めた。ニューカッスルが当初興味を示すも、マンチェスター・Uが争奪戦に参加していると報じられた。ベンフィカのルイ・コスタ会長は、「契約解除条項が発動されない限り、1月の市場では放出しない」と語っている。