いよいよファイナルを迎えるFIFAワールドカップ・カタール2022。18日に行われるアルゼンチン対フランスの決勝戦で、約1か月に及んだ大会は幕を閉じる。
そこで過去40年間・10大会の決勝戦で優勝チームが着用した「勝者の最強ユニフォーム」をご紹介しよう。
なお、決勝戦は敗者も栄えあるファイナリスト。対戦相手のユニデザインも確認できるよう、当時の試合画像も掲載している。
イタリア
イタリア代表 1982 Le Coq Sportif ホーム
1982年スペインW杯 決勝戦
イタリア 3-1 西ドイツ
フランスのLe Coq Sportifがサプライヤーだった時代のユニフォーム。イタリア伝統のアズーリ(深い青)を基調に、襟や袖口のイタリア国旗3色のストライプが洒落たデザインだ。1938年以来の優勝ユニフォームということもあり、イタリアの歴代キットでも人気が高い。
アルゼンチン
アルゼンチン代表 1986 Le Coq Sportif ホーム
1986年メキシコW杯 決勝戦
アルゼンチン 3-2 西ドイツ
アルゼンチンが2度目のW杯優勝を成し遂げたユニフォーム。この大会で神となったディエゴ・マラドーナが着た優勝ユニということもあり、その人気の高さは尋常ではなく、公式物からパチモノまで数え切れないほどの復刻版が世に出ている。なお、サプライヤーのLe Coq Sportifは前回大会に続き“W杯2連覇達成”となった。
西ドイツ
西ドイツ代表 1990 adidas ホーム
1990年イタリアW杯 決勝戦
西ドイツ 1-0 アルゼンチン
前回大会と同じ顔合わせとなった決勝戦は、西ドイツがしっかりと借りを返した。胸の国旗3色ボーダーが印象的なユニフォームは、ベスト4に終わった1988年の欧州選手権(EURO1988)に続く大舞台での着用。80年代・90年代の名作ユニフォームとして多くのレトロ復刻版が作られている。
ブラジル
ブラジル代表 1994 Umbro ホーム
1994年アメリカW杯 決勝戦
ブラジル 0-0(PK3-2) イタリア
1970年以来、実に6大会ぶり4度目の優勝を成し遂げた94年アメリカW杯。ブラジルの歴代ユニフォームでは数少ないUmbro製で、前面にはそれまでのW杯優勝回数を示す3つのエンブレムを透かしでプリントしていた。なお、この大会を優勝したことにより、その後のユニはエンブレムが4つに増えている。
フランス
フランス代表 1998 adidas ホーム
1998年フランスW杯 決勝戦
ブラジル 0-3 フランス
フランスが自国開催の98年大会でW杯を初優勝した記念すべきユニフォーム。前面の水平ストライプは、初の欧州制覇を成し遂げたEURO1984で着用のユニをモチーフとしたもので、EUROとW杯という2つの初優勝を見届けたデザインとなった。
ブラジル
ブラジル代表 2002 Nike ホーム
2002年日韓W杯 決勝戦
ドイツ 0-2 ブラジル
ブラジルが3大会連続で決勝に進出した2002日韓W杯。横浜で行われた決勝戦でドイツを撃破し、2大会ぶり5度目の優勝を成し遂げている。ユニは脇部分に特徴がある当時のNikeテンプレートで、ある意味では日韓大会(そしてこの時代のフットボールシーン)を象徴するキットデザインだ。
イタリア
イタリア代表 2006 Puma ホーム
2006年ドイツW杯 決勝戦
イタリア 1-1(PK5-3) フランス
イタリアが4度目のW杯優勝を達成した2006年ドイツ大会。ユニークなデザインのユニフォームは、GUCCIやPRADAといった名ブランドで活躍したイギリス人デザイナーのニール・バレットが手掛けている。斜体フォントでスピード感を演出したネームナンバーは、ユニフォーム史に残る傑作デザインの一つだろう。
スペイン
スペイン代表 2010 adidas アウェイ
2010年南アフリカW杯 決勝戦
オランダ 0-1 スペイン
スペインが悲願のW初優勝を成し遂げた南アフリカ大会のユニフォーム。決勝戦ではアウェイキットを着用し、アンドレス・イニエスタのドラマティックな決勝ゴールでトロフィーを手中に収めた。このネイビーのユニはスペイン代表サポーターの間で永遠に語り継がれるであろう、伝説の一着である。
ドイツ
ドイツ代表 2010 adidas ホーム
2014年ブラジルW杯 決勝戦
ドイツ 1-0 アルゼンチン
西ドイツ時代の1990年以来となる4度目の優勝を成し遂げた大会。準決勝で開催国ブラジルをスコア1-7で文字通り粉砕した試合は衝撃的だった。印象的なV字グラフィックはドイツ国旗色の赤を現代的に解釈したもの。このデザインには賛否あったが、結果的に4度目のW杯優勝という記念すべき一着となった。
フランス
フランス代表 2018 Nike ホーム
2018年ロシアW杯 決勝戦
フランス 4-2 クロアチア
キリアン・エムバペがW杯に初登場したロシア大会でのユニフォームは、Nikeの新テクノロジー「Vapor Knit(ヴェイパーニット)」を搭載したモデル。両袖のジグザグなグラフィックに特徴があり、Nikeがグローバル展開したテンプレートだった。
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初優勝した98年大会から20周年という節目の大会で、比較的若い世代を中心としたフランスは見事に2度目の優勝を成し遂げている。