FIFAワールドカップカタール2022・3位決定戦が17日に行われ、クロアチア代表がモロッコ代表を2-1で下した。FIFAが選出する同試合のプレイヤー・オブ・ザ・マッチ(POTM)には、クロアチア代表のDFヨシュコ・グヴァルディオール(ライプツィヒ/ドイツ)が選ばれている。

 試合は7分、ロヴロ・マイェル(レンヌ/フランス)の蹴ったフリーキックをイヴァン・ペリシッチ(トッテナム/イングランド)が頭で繋ぐと、最後はグヴァルディオールがヘディングシュートを沈め、幸先良くクロアチア代表が先手を取る。それでも、直後にモロッコ代表のセットプレーからアクラフ・ダリ(ブレスト/フランス)にゴールを許し、試合は振り出しに。前半終了間際にはペナルティエリア左からミスラフ・オルシッチ(ディナモ・ザクレブ)がコントロールショットを沈めると、このゴールが決勝点となり、クロアチア代表が勝利。3位で大会を終えることが決まった。

 グヴァルディオールは今大会のクロアチア代表にとって初の先制点を決めただけでなく、センターバックとして守備時には対人の脅威的な強さを見せるなど、流れの中でモロッコ代表の攻撃陣を自由にさせなかった。さらに、自らの持ち運びからゴール前に侵入する場面も作り出すなど、“死闘”と呼べる一戦で一際存在感を放っていた。

 今大会を通じてハイパフォーマンスを見せたグヴァルディオールは、間違いなく“ベストディフェンダー”の1人であるが、POTMに輝くのはこれが初めてのこと。クロアチア代表にとって今大会最後の一戦で、チームとしても個人としても最高の結果を手にすることとなった。