クロアチア代表のズラトコ・ダリッチ監督が、FIFAワールドカップカタール2022を振り返った。17日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
ロシア大会で同国史上初の準優勝を飾ったクロアチア代表。今大会でも主将ルカ・モドリッチを中心に、“ヴァトレニ”の不屈の魂で日本代表やブラジル代表を退けた。惜しくも準決勝でアルゼンチン代表に敗れて、2大会連続の決勝戦進出とはならなかったが、17日に行われた3位決定戦モロッコ戦では、DFヨシュコ・グヴァルディオールとFWミスラフ・オルシッチのゴールで2-1の勝利。見事、2大会連続のメダルを獲得した。
まずダリッチ監督は、3位で大会を終えたことについて「またしても、大成功を収めることができた。選手たちを祝福したい」と語るとともに、「モロッコを称賛させて欲しい。彼らはファンタスティックに、信じられないような戦いを見せてくれた」と今大会のサプライズとなったモロッコ代表への賛辞を口にした。
また、カタールW杯の旅路を振り返ったダリッチ監督は「ブラジルに勝ったことは、とても特別な出来事だ。ワールドカップはすべてが特別だけどね。この瞬間のために生きてきた、この瞬間のために頑張ってきた。もちろん最後、トップ3で終わるというのはとても感動的だ」と万感の思いを明かした。
クロアチア代表は今大会、DFボルナ・ソサやMFロヴロ・マイェルらが頭角を現した。2年後のEURO2024に向けて歩みだしたチームについて、ダリッチ監督は「何人かの選手にとっては最後のワールドカップになっただろうけど、我々には楽観視できる選手がたくさんいる。重要なのは、集団であるということ。新しい世代にはチャンスがある。我々はこれまでと変わらない、家族であるというスピリットでEURO2024の予選に臨まなければならない」と一丸となって戦う姿勢を強調している。