ラストかもしれないW杯で決勝まで上がってくる驚異の勝負強さ
18日のファイナルを制してFIFAワールドカップのタイトルを獲得すれば、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシは史上最高のサッカー選手となるのだろうか。
これまでバロンドールを7度、バルセロナでチャンピオンズリーグを複数回制覇するなどメッシのキャリアに文句はつけられない。しかし唯一欠けているタイトルとして、FIFAワールドカップが挙げられてきた。それこそが同国を代表するレジェンドの故ディエゴ・マラドーナ氏との差と言われてきたのだ。特にアルゼンチン国民はワールドカップのタイトルにこだわってきたことだろう。
35歳で今大会を迎えたメッシは、これが最後のFIFAワールドカップになる可能性が高いとされている。今大会は同じく最後のFIFAワールドカップになるとも言われたブラジル代表FWネイマール、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドらに注目が集まっていたが、ネイマールとロナウドはベスト8で沈んだ。ファイナルまで残ったのは、メッシだ。
これでアルゼンチンがワールドカップ制覇となれば、やはりメッシはサッカーの神に愛された存在なのかもしれない。最後かもしれないワールドカップで優勝などストーリーが出来過ぎであり、スペイン『MARCA』もワールドカップを制すれば誰もが認める史上最高の選手になるのではと注目している。
ドリブル、パス、決定力、積み重ねてきた得点数とアシスト数、バルセロナでのタイトル獲得数、バロンドール、そして昨夏のコパ・アメリカと今年のワールドカップ。これ以上獲得するものは何もない。完全無欠のサッカー界の神になるまであと一つ。約20年間メッシに驚かされ続けてきた世界のサッカーファンがこのファイナルに注目している。